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嫉妬
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「あ、空く……」
「空!おはよーう!ねね、昨日の範囲復習した?」
僕が教室にいる空くんを呼ぼうとしたら後ろから思いっきりビュン、とクラスメイトの女の子が空くんに近寄った。
「夏菜。おはよ。それがまだ復習してないんだよな〜、夏菜は?」
なんて話してて。塾、一緒…なのかな。
だって前までそんな話してる2人じゃなかったし。だめだだめだ、嫉妬は駄目だよ雪くん。
けど、空くん楽しそう。
空くんが楽しそうなのは、嬉しい。
けど、横には別の人がいて。
嫉妬は厳禁!駄目!と頭に思いっきり叩き込む。仲良いことはいいことだし、僕も和泉くんと仲良くしてるし、重い彼女は無理って言う人が多いし、こればかりは気にしない方がいいのです。
控えめに隣に座る。僕の席隣だからね。
「私あそこわからなくてさ。空わかる?」
「俺でよければ教えようか?」
「え、ラッキー!ありがとう!ここなんだけど…」
近い、近い、近いって…!
レッドカード出したい…。悶々とする。
僕も塾通えばよかった…!なんて。そんな下心丸出しで塾通ったら成績悪くなりそうなんでやめます、はい。
それにしても近い。…これは、好きだろ。
「ユッケ…ちゃーん!どっかいこー」
今絶対素を出しそうになったよね、和泉くん。
思いっきり引っ張られてずりずり引きずられる。
「…ふう。そんな女の子と話してるだけでガン見してたらこの先持たんよ?ただでさえ奴はモテるのに」
むう、と眉間にしわを寄せる。
全部、お見通し。と言うかなんで和泉くんはそこまで見てるんだこっちを…!
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