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きゅんとくるんですー
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教室に戻るとちょうど予鈴は鳴って、夏菜っていう子は席に戻った。
「おはよ、雪」
ふわりと笑う空くんはかっこいい。いつだって。だから、いろんな人を虜にするんだと思う。
「ちゃんと起きてこれたんだね、空くん」
「まあな、朝起きたら雪がいないから悲しかったよ」
けらっと笑って髪の毛を撫でられる。好きだなぁって。僕たちの席は後ろの方だから多少いちゃいちゃしてもそんなに見られることはない。
朝こんな話ができるのは、なんかご褒美感。
昨日のこと思い出して顔に火がつく。
…あつい、…。
空くんと話せたら、こんなにも幸せ。
会えない時は苦しいのに。
空くん依存症、治らない気がする。
昼休み。食べ終わった瞬間に夏菜という子、飯島夏菜っていうらしいから飯島さん…は空くんのとこに来て。一緒に予習しようよーって。
ちょっと…くっつきすぎじゃない?
や、僕が言えないか。
飯島さんは身長が低くて元気で誰とも仲良くなれる女の子。…なんだけど、空くんには目がハートになっているような。
僕が敵対視しすぎ?
「ごめん夏菜。俺、今雪たちと話してるからまた後でにしてくれる?」
僕と、日向と、碧。
なのに飯島さんは僕だけ少し睨んで空くんには笑顔で帰ってった。
……な、何故。
でも空くん、断ってくれた。
それだけできゅん、と来てしまう。
だめだ、空くん離れしないと。
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