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大悟の発言にいじけてふて寝をしていたシラサカだったが、レイに無理矢理連れ出され、会議室で終業時間まで説教された。24日と25日が大悟の両親の誕生日で、特別な日であることも聞かされた。
(カナリアはてめえに気を遣ってんだろうが。それぐらい悟れ、バカ!)
レイに怒鳴られ、シラサカは目が覚めた。こうなると、やはり24日も大悟の側にいてやりたい気持ちになったが、レイいわく、急な仕事でも入らない限り無理だと言われてしまった。
こうなったら、ハニーが寂しくないよう、いつも以上にイチャイチャしよ。その前に……
仕事を終えた大悟を車に乗せる。エンジンをかけてすぐシラサカは頭を下げた。
「ごめんね、ハニー。レイに聞いたよ。クリスマスはご両親の誕生日だったって。側にいてあげられなくてごめんね」
「頭を上げてよ、K。俺も言わなくてごめん。それに、せっかくクリスマスの予定を開けてくれたのに、あんな言い方してごめんね」
大悟の笑顔が愛おしくて、シラサカはたまらずその場で抱きしめた。
「ちょ、ちょっと、K、まだ会社!?」
「わかってる。ちょっとだけ充電」
大悟の笑顔ひとつでこんなに気持ちが変わるものなのかと、シラサカは思った。改めて、自分にとって大悟がかけがえのない存在であることを思い知る。
「そうだ。今日はホテルに泊まろ。そんでもって、豪華なデイナー食べよ、ふたりでさ」
シラサカは都内の高級ホテルのスイートルームを一室借り切っている。ちなみに、大悟と初デートをしたのも、このホテルであった。
「うん、いいよ。先に着替えとか取りに家に帰ろう」
「オーケー、オーケー。じゃあ、出発!」
シラサカは大悟の右頬にチュッとキスをして、車を走らせた。それからは、いつも以上に濃密に大悟の側にいて、朝も昼も夜もなるべく一緒にいるようにした。
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