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先輩!
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白い天井を見上げてみるが、
いつもと変わりの無い俺の部屋。
佐藤と中辻
相変わらず仲良さそうだったな
なんだかいいな、
そんな恋愛初心者ボーイの俺は、風でゆらりと揺れている天井から吊るされたライトの紐を見つめる。
中辻から言われた言葉胸に突き刺さったな。
『俺たちに話してもなにも変わらないよ。田代先輩の気持ちをちゃんと伝えて、その人の話ももう1回ちゃんと聞いた方がいいんじゃないですか。』
そんな後輩の言葉に背中を押されて、
震える指先で、会いませんかってメッセージを送ってから何日経ったっけ─────
携帯にふと目を落としても、
そのメッセージには既読もついていない。
あの先輩!
どこに行っちゃったんですか!!!
俺とんだ勘違いしてた!?
もしかして先輩の告白
冗談だったとかじゃないよね!!!
会って話をしたくても先輩にどこ行けば会えるのか、だれに連絡したらいいのかもわからないなんて.........また数年後ちゃっかり再会するまでお預けとかないよね、なんてぼんやりと考えてしまう。
あーなんなんだこの状況。
そもそも連絡もつかないんじゃ、お話にもならないんですけど。先輩。なんか心配になってきた。無事かな。
どうしようかな。
どうしようもないんだよなあ。
あ〜またゴミ捨て場でぶっ倒れてようかな。
あ〜〜〜
なんてうだうだしていると
ピンポーンとチャイム音が
部屋に鳴り響いた。
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