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攻に濡れ衣着せられて段々追い詰められた受が食ザーさせられる話
口内炎に塩
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口内炎に塩
口内炎に塩
攻 宮戸 伊秩 みやと いち
受 谷岡 雅和 たにおか まさかず
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口内炎ができた。
それも上唇の裏っ側に。
結構でかくて、舌で撫でれば少し凹んでいる。おまけに中々治らずしつこく俺の上唇の裏に居座っている。
食事をすれば染みるし、心なしか上唇は火照り腫れていて本当に萎える。
これも全部あいつのせいだ
あいつ以外考えられない。
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ツッヤツヤでサラサラの黒髪に白い陶器肌。切れ長の目を縁取る長い睫毛にすらっと伸びた長い脚。当然のように腰の位置も高い。オマケに高身長、顔は小さくて勉強もスポーツも完璧。所属している水泳部のエースで教師からの人望も厚く、いつも人の輪の中心にいた。
もう文句の付けようがないのだ。性格以外には。
「ねぇ、谷岡くん、だよね?」
放課後、蒸し暑い教室でクラスメイトに押し付けられた掃除を一人でやっていたら背後から急に話しかけられた
「...え。そうだけど。な...... 何?」
急に話しかけられて、ビクッと肩が揺れたが動じてないフリをして振り向く。するとそこには、涼しげな顔をした宮戸が入り口に立っていた。
しかし宮戸は、目を細め俺を頭から脚先まで舐める様にみた後、何も言わずに居なくなった。
話しかけてきたくせに失礼なやつだ。
「なんだ…... あいつ」
話した事もなければ、目すら合ったことがない。クラスだってもちろん違うし接点があるとすれば、同じ水泳部に所属しているくらいだ。しかし俺はサボり気味で補欠の補欠要員なので本当に関わりがない。
桁外れのできた人間。それがこの時までの印象だった。今思えばこの時から悪夢は始まっていたのだ。
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5限目の授業終わりに事件は起きた。
妙に教室が騒がしいと思ったら、何故か宮戸が教室の出入口に立っていた。
「ねぇ、谷岡くん」
昨日と同じ声のトーンで名前を呼ばれる。
見ず知らずの生徒に宮戸が話しかけたからか、教室が静まり返る。周りの生徒の視線を感じながら「なに」とだけ返した。
周りからの目線が痛い。こっちは目立ちたく無いんだ。嫌がらせなのか?
「谷岡くん、昨日僕のパンツ盗んだでしょ?」
「…………ッは?」
え、何どういう事?俺が盗んだ?宮戸のパンツを?大体何の為に…
犯人は俺だと決めつけた言い方に、困惑する。
突然の事で思考が固まり、上手く言葉が出ない。
そのうち教室内がザワザワし始めた。好奇に向けられる目線に頭が真っ白になっていき、余計に何も言えない俺。
アプアプと酸素を求める魚のように口を開くが言葉が出ない。何か言わないと、と思えば思うほど喉が締め付けられて声が出ない。何も言えない俺を他所に宮戸はさらに詰めてくる。
「僕のパンツなんて盗んで'何'に使ったの?」
優しい声とは裏腹に、責めるように向けられる心底軽蔑するような強い目線。その口元には薄っすらと笑みを浮かべている。
「ぇ…ッ、あ…、」
込み上げてくる焦りからか、向けられたことのない視線の数に顔に血が上った。心臓もバクバクうるさい。だんだんと顔と耳が熱くなり、額に汗が滲んだ。顔を真っ赤にしてアプアプと口を動かす俺を見てクラスメイト達は何を思ったのか俺に野次を飛ばす。
「サイテー」
「まじキモイんだけど…」
「キッショ」
「クズだな」
目の前で囁かれる悪口に、余計に動揺する。
盗んでなんかない。俺は知らない。そう思うのに言葉が出なかった。こんな様子では肯定してるも同然だった。おまけに顔まで赤くして狼狽える俺が、宮戸のパンツを'何'に使ったのか…、クラスメイト達がどんな誤解をしているかも想像出来た。
「…ッ、」
震えて動かない脚を無理矢理に動かす。一歩踏み出せば、身体は逃げの体制をとった。俺は宮戸の横を通り過ぎると教室から走り出していた。
「ハァハァ…ハァッ…」
俺は人気のないトイレの個室に逃げ込んだ。乱れた呼吸を整えるように息をする。まだ身体はガタガタ震えていて指先は氷のように冷たくなっている。バクバクと脈打つ心臓がうるさい。
「なんで…... オレ、オレは…...」
どうして良い返せなかったのか、どうしてこんな事になったのか、定まらない考えが頭をグルグルと回る。便座にヨタヨタと座り込み動けない俺。極度の緊張からかシャツは、汗でぐっしょりと濡れていた
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気づけば、あたりは暗くなってきていた。フラフラしながら立ち上がり、個室からでる。クラスメイト達はもう帰っただろうか。いつの間にか外から聞こえていた野球部の声も聞こえなくなっていた。
下を向きながらトイレから出ようとすると、人にぶつかった。
「…ッ!」
「谷岡くん、こんな遅くまで何していたの?」
冷ややかな声に背筋が凍りついた。棒立ちになり動けない俺を見るや否や、俺の髪を鷲掴みにして俺の顔を舐めるようにみる宮戸。
「イ''ッ、……」
「ずっとトイレにいたの?」
「…………」
「あれ?またダンマリ?」
「無視なんてひどいなぁ」
ワザとらしく悲しそうな顔をして俺の目を覗き込んでくる。髪を掴まれているせいで顔が動かせず目が離せない。
「あーやっぱかわいい」
「ッムぅ、ハぁっ」
宮戸の鼻先と俺の鼻先が触れたかと思うと、唇がふにゅっと触れた。ねっとりと厚みのある舌が歯茎をなぞる。ぬちゅぬちゅっと往復する舌の動きに身震いする。歯を食いしばり、舌の動きに耐える。
「ーーウッ、」
いきなり鼻を摘まれた。苦しくて息を吸い込むのに少しだけ口を開けば、それを見逃さず侵入してきた舌が口内を蹂躙する。
宮戸に唾液を流し込まれて、溢れた唾液が喉を伝い咽せそうになる。
「フッ、はぁ…んッ」
ジュルジュルと卑猥な音を立てて舌を吸われたかと思えば、上顎を撫でる様に舐められる。ガクガクと震え出した脚に力が入らない。腰が抜けそうになった頃、ようやく唇が離された。ツーっと伝う銀色の糸がぷつりと切れる。唾液で濡れた唇を親指で拭われ、その指についた唾液を宮戸は見せつける様に舐めとった。
「ふふっ、谷岡の唾液ってなんかさ、いやらしい味がするね」
そう言いながら、さわさわと忙しなく俺の腰を撫で回す宮戸。俺の右肩に顎を乗せて、お互い向き合う形で抱きついてくる。強く抱擁してくるせいで身動きが取れない。尻をグッと掴まれ、割れ目を指で摩られる。
俺はやっと言う事を聞くようになった腕を伸ばし、宮戸を突き飛ばした。ヨロッとなった隙をついて走り出す。
「…… 谷岡くん、また明日ね」
そう背後から宮戸の声がきこえた。
次の日から俺は、宮戸のパンツを盗んだという濡れ衣をきせられ、変態でホモでキモい奴と言う汚名がついた。
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「.....っ..。」
コツンと頭に何かが当たる
足元に目を向ければ紙パックジュースのゴミが落ちていた。それを境に、罵声と共にモノが飛んでくる。睨み付けられる目線と、中傷に思わず下を向いた。
皆のアイドルである宮戸のパンツを盗んだと濡れ衣を着せられた日から、クラスメイトからのフルシカトに始まり、投げつけられる生ゴミに、誹謗中傷。放課後にはリンチされ、カツアゲされた。廊下を歩けば足を引っかけられ、すれ違いざまに暴言を吐かれる。トイレに行けば閉じ込めらた挙句、上から水が降ってくる。先生だって助けてくれない。悔しくて惨めで、恥ずかしくて、怖くて、そんな気持ちでいっぱいだった。朝はアラーム前に目が覚め、夜は中々寝付けず、明日のことを考えると憂鬱になる。学校のある平日の朝は決まって頭痛がするようになった。学校の事を考えると身体が強張る。そんな身体を叱咤して学校に向かう。電車に揺られながら、今日は何をされるのかと考えると恐怖でさらに気分が滅入った。
ある日の下校途中、最寄りの駅で宮戸を見かけた。クラスメイトらしき人達と楽しそうに会話している。
「宮戸くんさぁ、ほんと災難だよね。あんな変態に目つけられてさ」
「んー、あれは確かにびっくりしたよ」
「まじでアイツ学校辞めればいいのにね!」
「ふふ、そうだね」
聞き耳を立てたつもりも無いのに、勝手に耳に入ってくる会話。なんだ、そうか辞めれば良いのか。今日まで意固地になって無理に学校に通っていた。だってようやく入れた学校だったから。親に無理を言って入った学校で、それでも許してくれた親の期待に答えたかった。濡れ衣で嫌がらせを受けるという理不尽な行為に屈服したくなかった。だけど何故か糸が切れたようにどうでもいい気持ちになり、「学校を辞める」という選択がスッと心に落ちた。ハハッと枯れた笑いが出る。
ふと、宮戸達の足が止まった。あ、ヤバい気づかれたのか?
俺は口を手で塞いで咄嗟に物陰に隠れるが、一瞬宮戸と目が合った。その顔は俺に濡れ衣を着せた時と同じく薄ら笑いを浮かべており、その顔にゾッとする。しかし、俺に対して何かアクションを起こすつもりはないのかそのままクラスメイトと歩いていった。
こうして俺は高2の冬に、めちゃくちゃ頑張って入った高校を自主退学した。部屋から出れず、引きこもりになった俺を腫れ物の様に扱う両親達だったが、方針が変わったのか急遽明日家を追い出される事になった。引きこもりニートの愚息は要らないらしい。
家族からも見放され、俺は遂に失うものが何もなくなった。
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「もう死んでやろう。」
何となく口にした考えが、なぜかしっくりきた。きっと俺はもう疲れたのだ。第一俺には何も残ってなんかいない。
少し埃をかぶったボロボロのリュックを押し入れから引っ張りだす。高校入学祝いに買って貰ったもので、退学するまで毎日使っていたものだ。穴は空いてるし、傷だらけのリュックに妙に冴えた頭で荷物を詰めて肩に背負うと家を出た。
薄暗い田舎道を歩いて最寄りの駅に向かうと始発の電車に乗り込んだ。行きがけのコンビニでひっそりとお年玉貯金をしていた口座から全財産の3万円を引き出した。久しぶりに自分の財布にお札が入っているのを見て、毎日のようにカツアゲされた事を思い出す。常にお金の工面に追われていて、基本小銭しか入っていなかった。なんだか苦い気持ちになる。
そんな中でもこのお金に唯一手をつけなかったのは、大好きな祖父母がくれたお年玉だったからだ。いまやその祖父母もこの世にいない。このお金はどうしても困ったときに使おうと決めたお金だった。
何本も電車とバスを乗り継いで着いたのは、観光地近くの有名な自殺スポットで少し奥に入れば、木々が茂っていて人も通らない場所だ。どうせ死ぬなら絶対見つからない所で死にたい。
当てもなくおぼつかない足で、山道を少し歩いた頃、自分以外の足音に気付いた。
こんな所に人など滅多に来ないと思うが、俺と同じ目的で来た人かもしれない。しかし、くるりと方向転換してもその場で立ち止まってもその足音は着いてきた。これから死ぬ予定なのだが、こんな所で尾行されると無性に怖くなってきて、軽く走る様にして歩く。
ずっとついてくる足音に焦っていれば、地面の出っ張りに足を引っ掛け転んでしまった。
「…うぁッ」
すぐ後ろで足音が止まった。急いで起きあがろうと膝を立てた途端、背後から抱きつかれた。
「ヒィッ!!」
恐怖の余り、身体が強張り動かない。
「タァーニオカ」
高いテノールの声が耳元で聞こえる。フゥーと耳に息を吹きかけられて身体がびくつく。
「ふふっやっと捕まえた」
聞き覚えのある声に、身体が震え始める。
恐る恐る振り向けば、満面の笑みを浮かべた宮戸がいた。
「お、お前っ、何で」
「やっと2人きりになれたね」
「は、何で。なんでここに居るんだ」
「ふふっ、凄く汗かいてるねぇ。凄く興奮する」
理解が追い付かず固まる俺を押し倒し首筋に顔を埋められる。匂いを嗅がれ背中にゴリゴリと硬くなったモノを擦り付けられる。
レロォっとイヤらしく首筋を舐められ、チュッチュッと啄まれれば、いきなり歯を立てられた。
「...イッ!」
痛みでビクリと震えると首筋に顔を埋めた宮戸の息が荒くなる。陰茎を背中に擦り付けられながら、服の上から乳首を爪で抉られ、摘まれる。
擦り付けられる背中の不快感と恐怖で動けない俺を良いことに宮戸は俺の身体を弄り続ける。声も出せない俺を良い子だと笑った。
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「もし噛んだらココ潰すからね」
俺のアソコを撫でながら言い放った宮戸は、自身の亀頭をするすると俺の唇に擦り付ける。咽喉を突かれ激しい律動に俺がえずいても、幸せそうに笑うだけだった。
「うっぅあ''、ォえ」
「そう、もっとそこ舐めて」
「んぷッフっ、ッ、」
「あーきもちぃ、やっぱ想像より全然良いや」
うめく俺の頭をがっしりと掴んで乱暴に動かしてくる宮戸。下生えが鼻と唇に当たり余計気持ち悪い。涙と鼻水でベトベトになってる顔面を宮戸が優しく親指で絡めとるとベロッと舐めた。
「あー、もうイっちゃいそう。沢山出してあげるから全部飲んでね」
「んッぁ''フぅ、う…」
息の荒くなった宮戸に頭を押さえ付けられ、更に喉奥に突っ込まれる。数回の律動の後、口の中に勢いよく流れ込んでくる精液に吐き気が込み上げてくる。陰茎を咥えた唇の端から精液が漏れた。
「あー、ダメじゃん こぼしちゃぁ」
「ほぉら、しっかり全部食べてね僕の精子」
ヌポォと口から陰茎を抜かれたと思うと、鼻と口を摘まれ、息が出来なくなる。
「ほら早く飲んでよ」
「ゴックンして」
「……ッ!!」
息ができず苦しさから無理矢理飲み込むと、宮戸は自分の陰茎をグッと根本からシゴく。シゴキ取ったベトベトのカウパーと溢れた精子を手で捏ね、それを口に塗りたくられる。俺の鼻水と涙と涎と混ざったソレが無理矢理開けさせられた口に入れられた。
「ぅ''ヤっぇぉっ、ウ''っ…」
ヌルヌルと舌に塗りつけられて、また吐き気が襲ってくる。
「あはっ かわいいなぁ。僕の体液で顔、ベットベトだよ」
「どう、美味しい?」
「ん''ッフぅっはぁっ」
「ねぇ、美味しいっていって」
宮戸の切れ長の目がスーッと細められ、楽しそうにソレを舌に塗り込まれる。
「フッんぅ、はフっ、、」
宮戸に舌を弄られているせいで、喋れない俺にそう畳み掛けてくるが、無理なものはむりだ。
「ほら、はやく言えって。僕あんまり気が長いほうじゃないんだよねぇ」
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「ん…」
目を覚ますと、知らない部屋のベッドで寝ていた。不快感のある尻に手を伸ばせば、ベトベトに濡れていて、汚れた指をシーツになすり付けた。呆然としていれば、何処かしらやって来た宮戸に押し倒される。
「まだこんなにヌルつかせて、イヤラシイね」
穴を弄られながら、唇を吸われる。舌を絡め取られながら唾液を流し込まれ、咽せる俺を横目に乳首をクリクリと捏ねられる。俺に見せつけるように摘みあげ、じくじくと火照り出す乳首に、軽くキスをした。
刺激に耐えられなくなり、乳首を手で隠そうとすれば指に噛みつかれた。
「ッイっ!」
「...も、むりッ」
いじられ続ける乳首に半泣きになりながら声をあげれば、宮戸は俺を慰めるようにキスをしてくる。それでも抵抗すれば、腕を縛り付けられた。
「やッ、もう無理だって」
なんとか腕を解こうと、暴れたらベットの角で顔を打った。
「いっ、たぁ」
口の中を切ったようで少し血の味がした。丁度糸切り歯の上側で、口を動かすとツキンと痛む。だんだんと熱を帯び、ぷくりと腫れた唇を宮戸は笑いながら舐めた。そのうち傷は口内炎になり、より一層存在感を放つそれは、ツキンと痛むたびに宮戸のニヤついた顔をフラッシュバックさせる。間を開けず俺を抱きに来る宮戸の顔を見る度に、まるで口内炎に塩を擦り込まれている気分になるのだった。
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