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「優木…君?」
「あ、はい、」
マジで焦った。吸ってるとこばれたかと思った。
って安心してるけど、こいつ生徒会長よな?どっちにしてもダメじゃん。
「1人?こんな所で何してるの?」
「や、別にーそのーあのー…」
ヤニ欲しくなって来ました!なんて間違っても言えない。中々面倒な奴に出くわしてしまった。警戒心ゼロだった俺のバカ。
「なんか、外の空気を吸いたくて」
嘘、吸いたかったのはヤニ、ほんとはヤニ。
ポーカーフェース頑張れ、俺。
「あ、そうなんだ。でもなんか少し煙くない?」
「…?!」
足元見れば僅かに火が消えていないそれ。残念な事に風下には生徒会長様がいるのだ。
「それ、君のだよね?」
詰んだね。
「ここ学校なんだよねー、あと俺たちまだ高校生でしょ?」
「はい、そうっすね…」
何かもう現行犯みたいなもんだから何を言い訳する気にもならん。めんどくせぇ…翔と別れた後すぐ帰ってればよかった。つくづく今日はついてねぇわ。ほんと。
「んー、まあ。そうだな。君これからさ俺が呼び出したらすぐ生徒会室来てね」
「……は?」
意味わかんないんですけど。
「何でだよ」
「何でも」
「意味不明」
「それでも来る事」
「はぁ?」
「それ」
「………わかりまし、た…」
意味不明な事押し付けられた後に文句を言えば、それ、と言われ会長が指をさした先にはもうとっくに火は消えている一本の吸い殻だった。
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