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なかなか生徒会の仕事も大変なものだ。学校の行事から風紀まで。この学校には風紀委員はないため生活指導云々も生徒会の仕事になってくるのだ。
例年より少し早いが既に生徒会の代は変わっていた。生徒会長になったのはほぼ先生方の推薦によって決まった。別に断る理由もないし進学の事を考えればやっても無駄にならないと思い承諾した。
それでも仕事をこなすのは自分自身であって、副会長、書記、会計はいるものの仕事量を比べてみれば似て非なるものである。別に自分が仕事ができないとは思っていないしある程度の学力、器量を持ち合わせているのは自覚はしている。それでもうまく仕事が回らない事は必ずあるのだ。
そんな時が今であって。新学期になったばかりで無駄に作業が増えた。そんなでスムーズにこなせない作業にも自分にもイライラしているのが、俺、神戸浩志だ。
「チッ」
舌打ちが口から零れた。それに反応したのは同じ生徒会室にいた副会長だった。
「浩志どうした?」
「うまくいかない」
「僕はもう自分の仕事終わったから、手伝おうか?」
「大丈夫だ、ありがとう」
副会長の笹原冬夜は俺にお茶を出しながら様子を気にかけてきた。こいつは凄い仕事もこなすし働くから俺も助かってるけど、そんな冬夜に自分の仕事まで任せるつもりはなかった。
「ちょっと出てくる」
息抜きも含めて生徒会室を出た。
「お、神戸ー!これも頼む」
生徒会室を出たら生徒会担当の教師に呼び止められ資料の束を渡された。
「すまん、忙しいとは思うが頼んだ」
本当についてない。
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