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球技大会当日:5
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「はぁ、はぁ…」
「あー、くっそー惜しかったな」
「っつー、悔しいー!」
結構いい所までいったのになー。
俺達のクラスのバスケは決勝で負けてしまった。
「お疲れ、優木シュートめっちゃ決まってたな」
「翔に教えてもらったんだよね」
「まじか!」
「負けたの悔しいな…」
「なー。でもまあみんな頑張ったしな」
「そうそう、お疲れ!」
ふーっと体育館横の木陰に腰を下ろす。久しぶりに体を動かしたから中々疲れた。翔とお遊び程度だったけど練習してなかったらもっとバテバテだったと思う。
今すぐグラウンドにいってサッカーを見たいけどもう少し涼んでから行くことにした。今は決勝だろうか。神戸のあの言い方からするとかなりの自信あったみたいだし。決勝まで勝ち上がる気でいたんだろう。実際はどうなのか知らない。でも、なんとなく俺達のクラスと神戸のクラスが決勝な気もした。
「優木…君?」
「?」
木陰で休んでいると知らない男子が声をかけてきた。
「…はい」
「あの、えっと…神戸会長が…」
「神戸?」
「う、うん!!神戸会長が呼んでたよ!」
なんか変な奴…慌てているような怯えているような。
「どこで…」
「…向こうの、第二倉庫の方!」
「だる…」
「来ないとなんか罰するって…」
罰する…?なんだそれ。つーか、試合終わったの?
「わかった…」
「じゃあ、つ、伝えたから!」
ダッとそのまま走って行ってしまった。
「なんだよ…てか、何。だるいんだけど」
重い腰を上げそのまま第二倉庫がある方へ向かった。
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