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球技大会当日:6
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第二倉庫に来てみればそこは仄暗くじめじめしていた。しばらく使われていなかったのだろう。もう使われなくなった体育用のマットやら跳び箱、等が並べられていた。本当にこんな所に神戸がいるのか疑わしかった。
「あれー、マジで来てる」
「ほんとだ」
「…っ!」
突然後ろから声がかかり慌てて振り向いた。
「優木理央君?」
「……」
「うわ、すげーな。超美人さん」
そこにいたのは神戸ではなくて名も知らない2人の男子生徒だった。
「なんか有名な不良って聞いてたからちょっとビビってたけど…こんな可愛いならイケるわ」
「何の話だよ」
「えー、おしえなーい!」
ぎゃははと下品な笑い声をあげる男2人。なんかまんまと嵌められてしまったな。おかしいとは思っていたがこうもアッサリと騙されているようでは、なんかもう自分に呆れるしかない。
「何が目的なわけ。俺あんたら見たこともないんだけど」
過去にいざこざやらもめた奴らなら大抵顔は覚えてるつもりだが…。こいつらにも知らない間に喧嘩売ってたんだろうか…。
「やだなー、そんな怖い顔しないでよ。折角の美人さんが台無しだよ?」
「は?気持ちわりー。そこどけって、殴り合う気分じゃねぇんだけど」
意味の無い喧嘩はもうしないって決めていたから。面倒な事はゴメンだった。奴らの横を通り過ぎて倉庫を出ようとした。
しかしそれはかなわなかった。
「やだなー、何勘違いしてんの?」
「俺ら喧嘩しに来てるわけじゃないんだよね」
「は?」
しっかりと腕を1人に掴まれそのまま引き戻された。
「ちょ、…っ何すんだよ!!」
「何って…
「喧嘩よりも楽しいコト」
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