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球技大会当日:7
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もうその後はあっという間だった。
「くっそ…離せよ!!」
「暴れんなって…」
腕を引っ張られそのままマットに押し倒された。普段ならこんな男2人くらい簡単にぶっ飛ばせた。しかし油断してた事もあり暗い倉庫の中では上手く払いのける事もできない。
「はいはい、大人しくして~」
二人掛かりで押さえつけられ着ていたシャツをそのまま引っ張られ無理矢理脱がされた。さっきまで汗をかいていたのに今はもう引いた為肌が空気に晒され冷たく感じた。
「肌白っ…」
「つーか、こいつめっちゃいい匂いする…」
「お前変態かよ~」
ゲラゲラと笑いが倉庫内にこだまする。それだけでも胸糞悪かった。笑って油断した所を見計らって思いっきり拳を振り上げた。
「うぜーんだよ!」
「っつ…‼︎何すんだよてめぇ!」
俺を抑えていた奴は軽く後ろによろめいた。
「おい、こいつの腕縛れ!」
もう1人の男が何処からだしたのかロープで腕を縛る。抵抗しようにも押し倒された時に痛めたのと殴った衝撃で肩が動かなかった。
「優しくしてあげようとしてるんだからさ~乱暴はダメだよ?理央ちゃん」
「名前呼ぶんじゃねぇよ」
「強がっちゃっててかーわいー」
強がってる…強がってなんかない。そう言ってやりたい。でも実際は本当にそうかもしれない。喧嘩に事関してはどんな相手にだって怯まない自信はあった。男に喧嘩で襲われる事はあってもこういった襲われ方をするとは微塵にも思っていなかった。正直怖い。そんな時でも俺の中にある負けず嫌いの自分が顔を出す。手が出せないのならせめて口だけでも。
「クソかよ…お前ら分かってんのか?俺男だぞ」
「別に理央君なら全然アリ〜」
マジでもう呆れるしかない。何なんだこいつら。しかしそんな思考も遮られる。
「ぁ…っ?!」
「わお、理央君ここ感じるわけ?素質あるねー」
知らない間に胸の突起に舌を這わされていた。思ってもいなかった感覚に思わず口から声が漏れた。
「や、めろ…んぁっ…」
「めっちゃ可愛い声出すんだね。理央君どう?俺とセフレなんない?」
「なる、わ、け、…ねえだろ!!」
「強気な子好きなんだけどな~」
うぜぇし気色悪いでイライラしてきていた。
「まあ強がってるのも今のうちだろうけど」
舌を這わせていた俺のそれから口を離し今度は首筋に顔を埋めてきた。
「なっ…やめっ」
「はぁ…理央君めっちゃいい匂いする…香水じゃないよな?体臭?すげぇな」
そのまま俺の首元を舐めてきた。
「ひっ、あっ…」
「ひゃって…女の子みたいな声でちゃってるよ?」
思わず口から出た声に自分でも恥ずかしくなり顔を赤くするしかなかった。
「その顔そそるわー。もしかして理央君首弱いでしょ」
「…っ!」
「あ、図星ー?」
まんまと弱点を言い当てられ何も言えないでいた。1人には腕を縛られ上で押さえられもう1人には腰に跨られ首元を舐められる。なんとも屈辱的な状況にどうもできない自分が悔しかった。
「どけよ…んっ…」
「そんな事言わないでさー、気持ちいいでしょ?」
「んぁっ…くっ…」
首を舐めながら執拗に胸の突起を指で弄ってくる。
「強情だなー。声もっと出しちゃえばいいのに」
「もうそろそろいいんじゃない?」
「そうだな」
何がそろそろいいのか。終わりと言う事だろうかそんな考えを巡らせていると僅かに下半身に開放感があった。
「なっ…!」
「なんだかんだ言ってちょっと感じてんじゃん」
「俺のはもう超元気。理央君の顔みてるだけでこんなんなった」
「お前には訊いてねぇよ!」
ゲラゲラとまた下品な笑い声をあげる男達。交わされる言葉、下半身の開放感。それだけだもうズボンを脱がされているんだと気付いた。いよいよここまで来ると頭の中で警報が鳴り響く。ガクガクと震えてくる。血の気がさっと引くようだ。
「や、めろ!!」
「そー言わないで!俺らも理央君も気持ち良くなれるんだし?ギブアンドテイクみたいな?」
息が詰まった。
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