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球技大会当日:8
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そりゃもう気分はよくて。はたから見たら俺は多分文字で表せるくらいルンルンしてると思う。
「理央どこかなー」
試合後とか気にしてらんないからとっとと理央に会いたかった。
体育館に来てみたがもう決勝はとっくに終わっているようだった。中では片付けをしてる委員会の奴らだけだった。
「終わってる…のか」
「あれ?優木は?」
「さっきどっかで涼んでたけど」
「教室か?なんだよ、打ち上げの話しようと思ったのに」
近くを通りすがった生徒からそんな会話が聞こえた…ユウキ…優木?いや、名前かもしれないし。理央の事なら俺も用があるから探している所だった。
「あ、つーか翔達も惜しかったらしいよ」
「くあー!俺ら2位ばっかじゃん!」
翔…この会話からもう優木とは理央の事だと判断した。クラスメイトというのは分かっていてもなんとなくこんなに仲良かったか?という疑問と嫉妬…。
嫉妬?
それはない…な
「優木教室にもいねーってよ」
「まじかー、どこ行ったんだろな」
サボり。屋上。あり得ない。今日は閉鎖してある。ったく、どこにいんだよ。
体育館内の片付けをしてる委員会の女子生徒に話しかけてみた。
「ねえ、優木理央って分かる?」
「か、会長!あ、優木理央くんですか?今日バスケやってましたね、さっき外で休んでるの見ましたよ?」
「あ、そうなんだ」
「なんか男の子と話してたの見まし
た。その後何処か行ってましたけど」
「どっちの方か分かる…かな?」
「多分向こうです、裏側」
教えてくれた方にあるのは第二倉庫だった。滅多に人が出入りしない場所。まさかな。
何かに巻き込まれてる?
俺の嫌な勘は、9割方当たる。
冷や汗が額を伝った。
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