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決まった行き先は
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「全員いるかー?ホテルまではクラス単位で動いてるからなー。遅れんなよー」
担任を筆頭にゾロゾロと荷物を持ちながら移動する。
「まさかの京都……」
「いいじゃん。俺京都好きだよ」
「金髪美女……」
「お前なぁ……」
研修旅行、なんと古都京都。沖縄、北海道、韓国と競ってたらしけど沖縄は台風が近づいて来てる、北海道は3年が先に決まってて韓国はパスポート持ってる持ってないの関係で無しに。
それで何故京都か。学年主任のおばさんが知らぬ間に勝手に決めてたって担任が行ってた。別に俺は何処でもよかったからいいんだけど。…前田は不服みたいだ。
「てか、京都とか外国人観光客ばっかだからある意味金髪美女の宝庫だろ」
「…?!」
いきなりパァッと顔を輝かせ荷物を持って歩き出す。さっきまでの項垂れはなんなんだよ。ものすごい軽い足取りでクラスの列に追いついていく。最後尾にいた俺らだが前田は俺、翔、倉沢を残してどんどん歩いていく。
「あいつ、ほんと馬鹿」
呆れながら俺たちも歩き出す。
「京都か…俺初めてきた。旅行自体すっげー久しぶり……」
「来れてよかったな」
「おう……」
「もっと楽しそうにしろー」
ぺしっと翔に肩を叩かれる。大人数での遠出とか久しぶりだからなんか変な気持ち。
「自由行動出来るようになったら倉沢達と回ろうぜ」
「そうだな」
きままに楽しめばいーや。そんな風に思ってた。
この時は。
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