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白木的ここまでの経緯説明:3
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「あーん、じゃん。それ」
「ええのええの、細かいこと気にしたらあかんて。ほら溶けんで?」
「はぁ…」
スプーンでアイスを掬って理央の方に差し出す。何が不服なのかなかなか食べようとしてくれなかった。それでも俺が急かすと渋々口を開いてくれた。
「ん…」
可愛ぇなあ…。
「美味しい…」
「せやろ?」
自分の好きなもんが褒められたのと理央が食べてくれたのとでダブルで嬉しかった。
自分でまたパフェを食べ始めてふと気付く。
「これ間接キスやんなぁ?」
「ばーか」
ため息をつきながら飽きれたように笑う理央。なんか嬉しいとか思ってしまう自分がいた。
「理央顔色よーなってきたな」
暫くすると理央の体調もよくなってきたようだった。そろそろ店を出ようかと思っていた矢先、理央が伝票をもって立ち上がった。
「ちょ、待ちい!病人に金払わす程俺根性腐ってへんで?!」
「アホか、世話してくれたお礼。つーか年下に金払わす程俺も根性腐ってないんだけど」
「は?理央俺より年上なん?」
一つだけなー、と言う理央。え、ちょ、ほんま?
お兄さんて呼んどったけどほんまにお兄さんとはな…。
「全然見えへん…」
「うるせぇな」
まあ、学生服やしタメかな思ってたけど…。
結局理央はさっさとレジに行って支払いを済ませてしまった。
「ほんま、すまんな…」
「謝るくらいな礼を言え」
「せやな、ありがとうな」
「うん、よし」
フワッと笑顔になった理央。不覚にもその笑顔にきゅんとしてしまった。
「理央笑った方がええで」
「はぁ?なんだよそれ」
この笑顔にコロッとやられる奴多いんやろな~…。
「理央モテるやろ?」
「は?全然。お前はモテんだろ?」
「おん!」
「……」
まあ、モテへん言うたら嘘んなるしな!
言っても理央がモテないはずがない。現にさっきの店の店員さんも若干顔赤らめていたし俺たちのテーブルの横を通る人達がチラチラ理央の事を見ていた。それに話していて分かるが、口は悪いもののふいにとる行動が凄い可愛かったりする。
もう少し一緒におりたい、って思っとる俺あかんのやろな~…。
あ、そうや。
「集合時間までまだ時間あるんよな…理央は連れに連絡ついたん?」
「一応したけど…あとで合流しよって」
「なら大丈夫やな、理央、俺とデートせぇへん?」
「はぁ?」
「まだ時間余っとるんよー。今戻ってもあのカップルまだ喧嘩しとるやろし……な?ええやろ?」
「別に……」
「よっしゃ、決まりな?」
半ば無理矢理だったがなんとかOKをもらえた。
あー、もう!嬉しくてにやけてまうわ!!
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