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風呂もまともに入れない
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「すげぇ!!ひっろ!!!」
今皆で来ているのは大浴場しかも露天風呂付きの。
夕飯を食べた後クラスごとに順番が回ってきて今は俺たちのクラスだ。
「高明ちゃんと体洗ってから入れよ」
「はいはーい!」
昼間から思ってたけど、倉沢って前田の母ちゃんみてーだな。
「うわ、優木…色しっろ…」
「悪かったな血色悪くて…」
「んな事言ってねぇって!めっちゃそそぶわぁあ!!」
前田がなんか言いかけたけど倉沢が前田にお湯をぶっかけた所為で最後まで聞こえなかった。
「そーいや、翔と風呂入るとか何年ぶりだろうな」
「確かにな」
「小学生の頃はよく入ってたな」
「理央風呂好きだから、“俺が出るまで出るな!”とか言って俺逆上せかけたし」
「ははは!そんな事もあったよーな」
「あれ辛かったんだからな」
翔と懐かしい話をしながら体を洗っていく。浴場には檜の香りが充満していてなんとも言えない心地よい感覚になる。
「「きゃっほーーーー!」」
体を洗っている後ろの方でバッシャーンと水飛沫の音が大きく聞こえた。
「あいつら……」
倉沢が呆れた目で見る先には前田とまた別の男子が湯船に飛び込んでいた。優木ー井下ーお前らも早く入れよーなんて手招きする前田。
「風呂くらい静かに入れねぇのかよ…」
「俺露天風呂行きたい」
「は!俺も」
「前田は来んな…」
「何で?!」
「煩い」
「静かにするから~、お願い~」
「触んなウザい」
「ぐえっ!」
外の露天風呂に行きたくて湯船を出たらクラスの奴らにチラチラって見られた。え、なんか俺の体についてるのか…?
俺も俺もと煩い前田をしょうがなく従えながら外に出る。
「湯船から出た優木もヤバイわ」
「は?…うお、すげぇ綺麗な景色!」
前田が言ってる事に然程興味も示さず浴場から外に繋がる扉を開ければとても綺麗な景色が広がっていた。こんな景色に露天風呂、最高。
「まって、これ隣女湯じゃね?ちょ、上から見えたりすんのかな?!」
前田がいなかったらなおよし…。
「前田お願いだから静かにして」
「分かりました…なので睨まないで下さい」
久しぶりにガンというものをつけました。
「理央ー、俺らそろそろ出るけど」
翔と倉沢が外に呼びにきてくれた。
「ん、俺もうちょっといる」
「俺はじゃあ出ようかな」
俺だけ残ってもう少し風呂に入る事にした。次のクラスが来たら出ればいっかーなんて。
「優木逆上せんなよー」
「おー」
今思えば煩いのがいなくなってのんびりしてたのが間違いだったのかもしれない。
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