アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
知らねぇし!
-
________.....
「…っつー…」
頭を鈍痛が襲う。その痛みで目覚めれば何かがおかしい今の状況。翔、前田が寝ている布団とは別に一つ空いた布団があった。そして俺の隣には倉沢が寝ているのだ。
「は?!え?」
「ん……あ、はよ…優木…」
「はよ…っじゃなくて!なんで?え?なんで俺お前と同じ布団で寝てんの?」
「だよなー、やっぱお前記憶飛ぶよなー」
「???」
倉沢は横向きで寝転がったまま肘をつき顎を手のひらで支えながら欠伸をしている。記憶飛んでる?倉沢の言ってる事がイマイチ分からない。
「あ、理央起きてる…」
「翔…」
「お前どうせ覚えてないんだろ?」
「覚えてないとか記憶飛んでるとか、何?」
「ん…あ、優木だ~…」
「うわっ、ちょ、前田!引っ付くんじゃねぇよ!!」
俺と倉沢のやり取りで目を覚ましたのか翔がのっそりと布団から起き上がり、その後に前田も起きたが俺の腹に抱きついてきた。
「あれー?昨日はあんな可愛かったのに、なに、もう戻っちゃったの?」
「はぁ?意味わかんねぇよ!離れろ!」
なんも覚えてないの?と前田に聞かれる。なんもっつーか、ビール飲んで倉沢の分も飲んで……まあ、そこから記憶が途切れてるわけだが…。
「優木大変だったんだぞ~。井下にべったりだったし…井下にどっか連れてかれてまた戻ってきたら寝たくないとか言うし~、つか、まず俺に向かって殴らせろしか言ってなかったぞ?」
「…………まじか」
「んで、俺と寝るとか言って…俺の布団入ってくるし」
「…………ごめん」
「「まあ、しょうがねぇな」」
2人に肩をポンっと叩かれる。どうやら俺の記憶が飛んでる間に色々やらかしていたらしい。ちょっぴり自己嫌悪に陥る。
「翔、俺ー、そんなにやばかった?」
「うん」
「……」
「まあ、そこまで大事故起こしてないし。大丈夫だろ」
「ごめんな…」
記憶が無い分反省するにもどうしたらいいかわからないし。
「前田も倉沢も悪かった…」
「気にすんなよ、優木。可愛かったから許す」
「か、わいい?」
「可愛いんだよ!」
「おい!苦しい…っ」
「おい!高明離してやれ!」
ぎゅーぎゅー前田にと首に抱き締められる。トントンと腕を叩き離してもらった。
いまだ重い頭を抱えつつ着替える事にした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
98 / 231