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責任感と休日
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弟が産まれた時タクミはまだ2歳。もちろん当時の記憶は無いが物心つく頃にはお兄ちゃんと呼ばれる立場になり、タクミは幼いながらも「弟を守るんだ」という責任感を持つようになった。
「にいちゃ」
弟に初めて呼ばれた時は嬉しかった。すぐに父と母に報告した。そうしたら母は「良かったね」とタクミの頭を撫でてくれる。また嬉しくなって、タクミは小さな弟の身体をぎゅっと抱きしめた。
ある日の休日。タクミは母に連れられて近所の公園に遊びに行った。もちろん弟も一緒だ。平日は幼稚園に通うタクミは休みの日でないと弟と目一杯遊べない。
「行こうマコト!」
タクミは弟の手を引いて駆け出した。向かう場所は砂場だ。ここならまだ幼い弟とも一緒に遊べる。タクミは砂場の中央を陣取り、反対側に弟を座らせた。
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