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追い出されたオレらの行動
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影山said
追い出されたオレらは
そこから、何度か、体育館の門をたたいていた。
が、一度扉があいたものの、
また閉められていたり、
とりあえず、
無理っぽかった。
優はもう練習に参加してるんだろうな…
そう思いながら、
作戦を考えていたのだが…
「コートもボールもあるのに、
触れないなんて…」
このチビがうるさい。
あーあ。
早く優とバレーしたいな…
あ、そーだ。
いいこと考えた。
オレが喋ろうとしたら、
「…さっきの子、優だっけ?
うまいな。」
優の話を持ってきやがった。
「当たり前だ、優はオレのボールを
唯一うてるやつだからな。」
「…へえ…ってことは、
同じ、スパイカー!?」
キラキラ目を輝かせてオレに問う。
普通、落ち込むところだろ。
ライバルになるんだから。
「…ああ。アイツはすごいスパイカーだ。」
そう、
オレが認めた唯一の存在。
「…お前ヒトほめるんだ…」
「あああ?喧嘩うってんのかボケっ!!」
「だってそーにしか見えないだろ!
…オレも頑張らないと…こんなところで、
つまずいちゃ、いられない。」
チビの言葉には何度もイライラさせられる要素があったが、
今の言葉は優と少し重なって見えた。
『…ケガが何?インハイは諦めれない!
こんなところで…つまずいていられない!!』
結局あいつはインハイには出れなかったけど…あの時の優は本当にバレーバカだった。
今も変わらないけど。
「オレ達2対2で、試合をして、
勝ったら、入れてもらう。
一緒に戦えば、イヤでも、仲間っぽく見える。」
「負けたら、どーすんだよ?」
「負けねえ、オレがいる。」
そう、オレは負けない。
誰にも…
だから、
「お前は全力で、オレの足を引っ張らないようにしろ」
そういったら、
はむかってきた。
あーもう。めんどくせえな…
「…ずっと、そこから眺めるつもりか?」
そう問うと、
過去を話し始めた。
人数もいなくて、場所もない中、
一人で練習していたりとか、
なんか擬音語多かった。
とりあえずだな…
「バレーボールやれるなら、
ちょっと位嫌なことだって、オレは我慢できる!
お前がどんだけイヤなヤツでも、極力視界に入れないように
頑張る!」
むかつくんだよ!!
「こっちのセリフだ!バカやろう!!」
言い合いになったが、
お互い、練習が終わるまで、待っていた。
そして、なんとか部活に入れるように頼んだ。
試合形式なのも、おっけーだ。
しかし、3対3の試合。
オレらのチームには、田中さんが入る、
対して、
先輩らのチームには主将と一年が二人だが、優じゃなかった。
優じゃない、他のヤツだった。
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