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先輩の言葉と僕の心
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「優…何泣いてるの?」
先輩はムカつくくらいイケメンだった。
先輩はオレに近寄って、顔を上げさせた。
「…優?」
「…痛いです。ココロが。」
「……だから、言っただろう?
飛雄ちゃんとは吊りあわないって…」
「…でも…僕は…」
飛雄一筋だから大丈夫。
とか、言える様な余裕はなかった。
「僕より、いい相手が見つかったみたいで…
僕は何のためにここにきたのかわからなくなって…」
先輩は僕の話を静かに聴いてくれていた。
鼻がつんてする。息が苦しい。
そんな僕に先輩は
「胸貸してあげる」
そう言ってくださった。
涙が溢れて止まらない。
「…こっち来るかい?優」
「……行こうかな…」
先輩はオレの頭に手をおいて、
言った。
「いつでもおいで。優」
先輩はそう言って、体育館へと行った。
「…先輩」
今すぐにでも、
先輩の下へ行きたい。
そしたら、
楽になれる。
こんな思いしたくない。
そう思っているのに
飛雄と離れたくない自分が居る。
きっと、待っていたら、
戻ってきてくれる。
そう信じてる自分が居る。
だから、胸が苦しい。
そして、また泣いた。
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