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合宿!!
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そんなこんなで、
もう放課後になって部活の時間になった。
「…優、ほら。乗りなよ。」
あの蛍が僕をおんぶしようと、
かがんでくれてる。
うわ…恥ずかしいな…
「…いいよ…蛍…自分で歩けるからー…」
「いいから。黙って乗る。」
「…あい。」
上から見下ろされると、
僕は反論できない。
クソ。背高のっぽめ!!
体育館へ着くと、
鵜飼コーチもいて、合宿に向けての練習が始まった。
僕は、マネの仕事の手伝いだけど。
鵜飼コーチのレシーブ練習は本当に強烈だ。
いいなあ…
僕もしたい。
そわそわしていたのがバレたのか、
飛雄が僕に言う。
「お前は、バレーさせねえからな?」
「っ!一本もダメ!?
レシーブなら足当たらないし!」
「バカ!
レシーブこそ、膝使うだろうが!!」
「あ…そっか。」
「…お前ってやつは…」
「…だって…」
置いていかれる。
そんな気がしてならないんだ。
わかってる。
あれだけ、
飛雄から、必要とされているのに、
自分はコートにたててないから。
だからすっごく、悔しい。
旭さんも戻ってきて、もっと練習しないといけないのに、
このザマだよ。
情けないったらありゃしないね。
もう、できないのに。
「…焦んじぇねえよ。バカ。」
飛雄はそう言って僕の頭を撫でると、
練習へ戻っていった。
決めた。
僕は、続ける。バレーをやめない。
まだ、必要とされてるから…
だから、そのためには…
「早く治さないと…」
僕はココロの中でそう思い、
マネ業をこなしていった。
日も落ちてきて、
合宿所へと、移動となった。
「うおー!ここが合宿所か!」
日向はすごく、はしゃいでた。
それを飛雄が鎮めてた。
さすがだね。
でも、日向にとって、初めての合宿だから、
無理もないだろうね…
僕も中学校一年のとき、
「及川先輩!
めっちゃ広いですよね!!」
「でしょでしょ?」
「はい!これなら、皆でお菓子パーティできますね!」
「「「「「ん?」」」」」
「?どうしたんですか?」
「優、オレらは、合宿しにきたんだぞ?
ハードな練習をしに来てるんだ。
なんで遊びに変わってんだ?」
と、金田一君が僕に突っ込みを入れてたっけ…
あの時、飛雄、めっちゃ笑こらえるの必死だったし。
ああ。
恥ずかしい…
「一日じゅう、むさくるしい連中と顔つきあわせて、何が楽しいのさ」
と、日向に言う蛍。
すると、田中さんと西谷先輩が怒ってつっかかる。
「半径500メートル以内に潔子さんがいる空間は、
むさくるしくなんかないんだよ!!」
とか、言ってたら、
「清水は家近いから、終わったらかえっちゃうよ。」
と、菅原先輩が二人にとどめの一撃を食らわせた。
そして、スキップで去っていった。
田中先輩と、夕先輩は、
死んでた。
この人、すごい。
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