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決断
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(真緒side)
目を覚ましたら体中に痛みが走った。
「っ…」
俺、気失ったんだ…
体を起こすと隣で葵さんが寝ていた。
布団も体もぐちゃぐちゃ。
時計を見ると六時前だった。
葵さんを起こさないようにベッドから降りる。
「俺の服…」
痛みを堪えながら、震える足で何とか立ち上がる。
床に落ちてた服を拾い上げて着ようとしたらお尻から葵さんが吐き出したものが太ももを伝って流れ落ちた。
「…まだ、中に入ってる」
膨らんだお腹を摩ると胸が熱くなって…
同時に嬉しくなる。
「ん…真緒……」
「!」
名前を呼ばれて振り返ると葵さんはまだ眠ったまま。
葵さんが起きないうちに早く出ないと…
気持ちが揺らがないうちに。
そう思って服を急いで着る。
目に付いた紙とペンを手に取って、書いたものをテーブルに置いた。
「…葵さん」
寝息をたてながら眠る葵さんに振り返って、その頬をそっと触る。
「好きです……」
やっぱり、どんなに拒否されてもこの気持ちは消えなくて。
離れようって決めたのにずっと傍にいたくなる。
それ以上を求めてしまう。
感情を押し殺しながら、葵さんに唇を重ねた。
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