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「んー…」
あっちぃ…
「…葵さん?」
「んぁ…」
名前を呼ばれて目を開ければ、窓から入ってくる太陽の光が眩しくて。
それに堪えながら起き上がった。
「おはようございます」
「うぁー…はよ……」
にしてもあっつ…この部屋。
クーラーもなければ扇風機もねぇからな…
なのにコイツの表情は涼しげ。
何か作ってるのか、台所で忙しなく動いている。
とりあえず顔洗お…
「…何作ってんの?お前」
顔拭きながら料理してる真緒に聞く。
「えっと…ホッケとアサリの味噌汁です」
好きな食べ物の名前が出てきて一気にテンションが上がる。
「味見してやるよ」
「あ、まだ焼いてて…」
その言葉に危うく舌打ちしそうになった。
「でもアサリの味噌汁は出来てるんで…。味見しますか?」
「する!」
腹も減ってる俺は即答した。
小皿にアサリ汁を注いで、俺に手渡す真緒。
「…ん」
「どうですか?」
「ちょうどいー。もう一杯」
そう言ってコイツからお玉を奪うとそのまま飲んだ。
そんな俺を見て真緒はくすっと笑う。
「味見でお腹いっぱいになりますよ」
「平気、こん位」
それからあと二杯味見した。
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