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「ん…」
「あっち!」
「…葵さん?」
作ったお茶漬けを味見したら熱かった。
背後から聞こえてきた声に振り返れば、真緒が起き上がっていて。
「起きたん?」
「あ、はい。…何してるんですか?」
「飯作ってんの。…お茶漬けだけど」
「お、俺作ります…!っ…」
立ち上がろうとした真緒は前のめりに倒れこむ。
…やっぱりね。
「腰いてぇだろ。座って待ってろよ」
火を止めて、真緒の方へ行く。
「でも、葵さんに…そんなこと…」
「あー、いいから。昨日迷惑かけたみたいだし、俺」
「迷惑なんて…」
「昨日の記憶ないんだけどさぁ、俺相当ベロベロだった?」
「え…」
何となく聞いたら真緒は驚いたような表情を浮かべた。
「どうしたんだよ」
「いえ、なんでも…。何も、覚えてないんですか…?」
「んー…お前んち来たのも覚えてねぇし」
「そう、ですか……」
今度は悲しげな表情になって俯く真緒。
一体何なんだ。
昨日そんなヤバかったのか?俺。
もう過ぎたことだから聞かねーけど。
「それより、飯できるけど食える?」
「あ、はい。ありがとうございます」
無理に作ってるような笑顔に疑問を持ちながら、俺は飯の準備を再開した。
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