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戻りたい
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「そりゃ侑くんは社交的で明るいし友達も多いし…僕をバカにしたくなるのも仕方ないかもしれないけどね」
「ふざけんな!!」
侑はようやく我を取り戻した。
強い怒りが沸き起こる。顎を捉えていた手を払った。ナギは怯む。
「…お前っ…今まで、そういう風に思ってたのか…!」
侑は奥歯を噛み締め、目を強く瞑る。この世の全てから見捨てられた気分だった。
「俺は……俺は誰もバカにしたり見下したりしない!!」
どうしてかなんて、そんなの決まりきったこと。
自分が劣っている。侑はその事実を、うんざりするほど知っているからだ。
出来損ないのポンコツだと。
そんな人間が己を棚に上げて、いったい誰に優越感を抱けと?
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