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※父の日
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残業で家に帰るのが遅くなってしまい、早く天輝のご飯を作らなきゃと急いで帰宅したのだが。
「すまない天輝!遅くなった…!」
慌ててリビングへと駆け込むとふわっといい香りが広がってきた。
見れば、テーブルの上には俺の大好きなカレーやエノキの味噌汁などが所狭しと並んでいた。
「おかえり父さん。三橋家ルール忘れてるよ」
天輝が俺に近づきぎゅっと抱きしめた。
「ぁ…ただいまっ…!」
俺としたことが、天輝のことばかり考えて大切な三橋家ルールを忘れていた。
しばらくしてするりと天輝が腕の中から抜けた。俺はそのまま天輝を見上げ、尋ねてみた。
「なあ天輝…この料理は?」
「もちろん今日は父の日だから、俺が作った料理だよ」
「ッ、うそ…!!今日って父の日なのか!?」
「なーに言ってんの!そんなことも忘れてたの?」
天輝がくすくすと笑った。
忙しすぎて今まで忘れていたが、今日は父の日だったらしい。
まさか俺の為にここまでしてくれるとは思っていなかったから、じんわりと目に涙が溜まるくらい嬉しかった。
「あ、あ、ありがとぉぉぉ天輝ーー!!」
「大袈裟だって!」
*
「ご馳走様でした!」
「美味しそうに食べてくれて何よりです。それと…よいしょ」
存分にカレーやエノキの味噌汁を味わった俺は、最高の気分で食事を終えた。久しぶりに天輝と色々話したいなーなんて思っていたら、目の前に大きな箱が現れた。
「はい、俺からのプレゼント」
満面の笑みで天輝は箱を差し出した。
「プレゼント…?」
「そ。父さんはいつも頑張ってくれてるし、ささやかだけど俺からの気持ち」
少し照れくさそうにしながら、使ってくれたら嬉しいなと呟いた。
これは…やばい、嬉しすぎてガチで泣きそうだ!!
「〜〜ッありがとう天輝っ!!」
「こんなものしか買えなかったんだけどね」
開けてみてよ、と促されダンボールを開いてみるとそこには…
「わあ!電気マッサージ機だ!!」
そこにはシリコン製の電気マッサージ機があった。
「ありがとうな〜!結構値段したんじゃないか?」
天輝がくれたプレゼントを抱きしめながらそう尋ねると、そんなことないよと軽く微笑んでくれた。
「せっかくだし、使ってみよ?」
そう言って天輝は俺に近づき近くのソファーに押し倒した。
「…天輝?」
「大丈夫、父さんは何も心配いらないから」
俺が大事に抱き抱えていた電気マッサージ機をいとも簡単に取り上げ、天輝は電源を入れた。
「すごい振動だよね。これで父さんの身体、しっかり解そうね」
そう言って俺の肩にそれを近づけた。
「ッあ、…ん、コレ気持ちぃな!」
ブルブルと振動するマッサージ機が俺の肩に押し付けられる。
デスクワークばかりで身体が鈍っていたせいか、奥深くまで届く振動が非常に気持ちよく感じた。
「ふふ、良さそうで何より。でも、もっと気持ちよくなろうね」
そう言って少し舌舐めずりをすると、マッサージ機を下腹部へと持って行きーー
ーーヴヴヴッッ!
「ッあ、ふっンん!?」
俺の股間へとそれを押し付けた。
「どう?肩なんかよりずっと気持ちいいでしょ」
「ちょ、待てっ…ぁア!」
「まだ振動弱だから安心していいよ」
そーゆー問題じゃないよアホ息子。
なんで股間にマッサージしてんだよ…。
文句の一つでも言ってやりたいと口を開くが、刺激が強すぎて喘ぎ声しか漏らすことができない。
「も、いい!充分だからぁっンン!」
「ダメだよ。いつもの疲れ癒さないと」
ーーヴヴヴヴ!
「ひ、ぁああっ、んっ!?」
いきなり強振動にされ、大きく身体が跳ねた。
「腰くねらせてそんなに気持ちいい?」
天輝は心底楽しそうに電気マッサージ機を押し付けた。
敏感な先端にぐりぐりされればひとたまりもなく、びゅっと吐精してしまった。
「あああっ、ひぃ…!は、ぁ」
「響也もうイっちゃったの?」
響也、と耳元で名前を囁かれ背筋や首の付け根がゾワゾワと疼いた。
「んんっ、耳元で…言うなっ!」
「へぇ、耳も感じるの?もしかして全身が性感帯だったりして…」
「ひぅっ」
耳の付け根に舌を這わされ、くちゅりとえっちな音が聞こえた。
そこを何度も舐められると勝手に腰が緩く揺れてしまった。
「物足りないみたいだね…着衣射精しちゃって先端の色変わっちゃってるし」
「っ…ゔ、もう離せぇ!」
「やーだ」
じたばた暴れて腕の中から逃れようとしてもやはり効果がなく、あっという間にすっぽんぽんになってしまった。
「うわぁ…下着の中すごい糸引いてる」
「言うなぁ…ッ!」
恥ずかしすぎて両腕で顔を覆い、横を向き背中を丸めてこれ以上見られないように努めたのだがやはりそれも効果がなく。
「ほら、こっち向いて」
ぐいっと正面を向かされてしまった。
「服の上からでもあんなに感じてたんだし、直接押し付けたらどうなっちゃうんだろうね」
「…そ、なことしたら、ちんこ…とれる…!父さんのちんこなくなってもいいのか…ッ!」
我ながら低レベルな言い訳だと思った。どうか騙されてくれ、と思いチラリと天輝を見上げてみると。
「ッ…それは、困るな……」
天輝は眉毛を寄せ、困ったな、と呟いた。
良かった、天輝がアホな子で本当に良かった。そう思い嬉し涙を流した途端。
「まあ、それでもいいや」
「ファッ!?」
それでもいいや…だと!?
まずいまずいこのままじゃ本当にまず
ーーヴヴヴヴヴッッ!!
「ンンぁああ!?」
どうやって逃げ出そうと考えていたその時、今までに感じたことのないほどの快感に苛まれた。
「強振動の電マ、さっきより何倍も気持ちいいでしょ」
「な、んだコレぇ、とめ、とめってぇ、ああ、っ!!」
強振動に犯される先端からはとめどなく先走りが溢れ出してしまう。
服の上からとはかけ離れた快楽だった。
初めての刺激に怖くなり足をばたばた動かして逃げようと思っても、グッと掴まれてしまいしつこく押し付けられたまま離してくれない。
「やぁああっ、おねがっ、離してぇ!!」
「すごい足ガクガクしてる。もう、イきそう?」
「イきそ、ぁああっ、イク、イ”くぅ、ぁんんアッ!!」
ーービュルルっ!
「あらら、本当にイっちゃった。そんなに良かった?」
天輝はカチリと電源を落とし、ゼーハーゼーハーな俺を抱き上げた。
「あァっん、ガクガク、止まんない…んんぅ!」
振動がなくなった今でもその余韻は残ってしまい、中々快楽が抜けない俺は必死に天輝に抱きついた。
「最高に気持ち良かったでしょ?」
そんな俺を尻目に天輝は嬉しそうににこにこ微笑む。
悪気もなく微笑む様は、まるで散歩中に虫を捕まえ、褒めて褒めてと飼い主までもってくる犬のようだ。
多分天輝は、『俺を気持ちよくさせること=最高のプレゼント』だと思い込んでいるんだろう。
その証拠に天輝の顔からは謎の満足感が見て取れた。
「…はぁ、はあ…、ッなんでお前はそう身体だけ育って心はガキのままなんだよ……」
「え、なんて?」
「いや、なんでもない…」
なんだかんだ言っても、自分のために色々考えてやってくれたんだと思うと愛おしさでいっぱいになった。
それに、響也って囁かれたときすごいかっこ良かったし…。
「って、何を考えてるんだ俺は!!これじゃ恋みたいじゃないか!」
「え、鯉?」
「…なんでもないっ」
少しだけ心がけ揺らいでしまった父の日だった。
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