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浮気系1(リクエスト)
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「葉口くん、少し来なさい」
「っは…い、社長……」
昼休憩も終わり、それぞれが各仕事に戻り始めた大手会社の一室。
僕はいつもの如く社長である、橘 悠仁(ひさひと)さんに名を呼ばれた。
「うわー、まただよ葉口くん」
「今日は何をやらかしたんだかねぇ」
「葉口、頑張ってるのは伝わるんだけどそれに伴う結果がなあ…」
そんな同僚の小話にももう慣れてしまった。
この仕事に就いて早数年。
どうやら僕は社会人に向いていないらしい。
みんなが着々と終わす仕事も僕はその倍以上かかるし、どうも要領が悪いようでとにかくドジってばかり。
とは言っても、家族のためにはお金を稼がなくてはいけない。
つらい毎日でも、家に帰れば優しくて可愛い嫁が待っていてくれる。
だからどんなに苦しくても頑張って働いてこれたんだ。
なのに。
あの人はそれを全部奪っていった。
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