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目隠し&言葉攻め2
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「な、なあ…爽舞」
「ん?どうしたの淶?」
「なんで俺、こんなことになってんの?」
今日は部活が急遽なくなり、各自早急に帰宅しなければならなくなった。サッカーができないのは残念だけど、爽舞と一緒の帰り道はいつものように楽しくてそんな不満はどこかへ消えていった。
「明日練習ないし、泊まっていく?」
爽舞からいきなりお泊まりのお誘いを受けた時は、ものすごく驚いたと同時に最高に幸せな気持ちになった。俺はもう本当に嬉しくて嬉しくてふたつ返事で絶対行く、と答えた。
久々のお泊まりに胸が高鳴り、足取りも軽くなった。一旦帰ってすぐ行くから、と宣言した時には顔がにやけてしまいどうしようもないくらいだった。そんな俺を見かねてか、
「ふふ、そんなに俺んち来るの楽しみなの?」
なんて、爽舞に笑われてしまうほどだった。
見透かされた自分が恥ずかしくて逃げるように一旦バイバイし、どんなパンツ履いてこーかな、とかくだらないことをうきうきと考えていた。
そう、ここまでは良かった。
だけどおかしい。
今のこの状況は一体、
どーゆーことだ…?
「な、なんか俺の目の前がすごく暗いんだけど…」
「そりゃそうでしょ。目隠ししてるんだもん」
「う、うん…だからその、どゆこと…?」
ドキドキしながら爽舞の部屋に入ってすぐ、なぜか後ろから布…?タオル?なんかそれっぽいものに目を覆われ、そのまま後頭部できゅっと結ばれた。
視界を奪われた俺はどうしていいのか分からず、荷物を持ったまま不安げに立ち尽くしている状況だ。
「朝言ったこと覚えてる?」
「あさ……?」
「忘れちゃったの?朝、人間って視界を奪われると感覚が鋭くなるって話したでしょ?」
「ああー!あれか!!」
そうだ思い出した。
そういえばそんな話をして爽舞に、鈍いってバカにされたんだ。
「お、ようやく思い出した?」
爽舞はえらいえらい、と言わんばかりに俺の頭をぽんぽん撫でた。
「うひゃっ!……はっ!もしかしてこれって!!」
いきなり触られて変な声が漏れてしまった。
しかしそれと同時に気づいてしまった。今、この状況の意味を。
「そうだよ。大事なエース様の淶には感覚鋭くなって欲しいからね。だからその練習を、今からしようか」
ずばり、予感は的中だった。
「だ、大丈夫!!俺すごく敏感」
「じゃないよね?俺からのパスに気づくの遅くなってゴールのチャンス逃しちゃったの誰だっけ?エース様」
「ぐぬっ…そ、それはこの前だけッ」
「さあ、始めようか」
爽舞は小さく笑い、囁いた。
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