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おじさん受け3
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「ここで最後かな…ってうわっ、綾夜くん!?」
「お疲れ様です、柳本さん」
21時37分、彼は俺しかいないオフィスへと現れた。
きっともうみんな帰宅したとばかり思っていたのだろう、柳本さんは俺の姿を見るなり驚きの声をあげた。
ここまでは狙い通りである。
今日の戸締り当番が柳本さんだったのは本当に運が良かった。
この会社は規則として、戸締り当番の社員以外は21時30分に出社しなければならなかった。
まあそうは言っても仕事は21時に終了予定なわけで、15分もすれば誰もいなくなるのだが。
「綾夜くん、もう出社時間過ぎてるよ?どうしたの?」
柳本さんは狼狽えつつ、俺に尋ねた。
さて、ここからが問題だ。
どうやって本題に切り込もうか中々考えつかなかった。
チラリと柳本さんを見やるとおもむろにネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを軽く外しているところだった。
俺の視線に気づいたのか、柳本さんは言った。
「あ、ごめんね、ちょっとネクタイ苦しくて…」
首元が緩められ、そこからのぞく白い鎖骨にゾクリとした。
軽い疲れを見せながら笑うその表情は無駄に色っぽく、そっちの気がある男ならすぐさま押し倒してしまうだろう。
さも当然のように少し露出させた肌を見せる柳本さんに、面倒くさいことは考えず端的に言い放った。
「柳本さん、枕するって聞いたんですけど本当ですか?」
はっきりと尋ねた俺に、柳本さんは目を丸くした。そして自虐的に、弱々しく笑う。
「……そんなこと…しないよ…。いったい誰から聞いたんだい?」
彼は決して俺と目を合わせることはなかった。
そこから得れる答えは、
Yes、だ。
「隠しても無駄ですよ。柳本さん知ってます?男同士って案外恐ろしいものなんですよ」
完全に冷静さなど失った。
きぃ、ときしる音が小さく響き、俺は座っていた椅子から降りた。
そしてゆっくりと柳本さんへと近づいていく。
「ど、どうしたの?綾夜くんの言ってる意味が僕には分か」
柳本さんの前でぴたりと止まり、華奢な体付きの彼を見下ろす。
どうすればいいのか分からない、とでも言いたげな表情を浮かべる柳本さんの唇に俺は己の唇を重ねた。
「んっ!?」
柳本さんは驚き、ジタバタと暴れていたが一回りも小さい彼の抵抗など俺に効くはずがない。
ぎゅっと強く抱きしめ、いまにも折れそうな細い腰に手を這わせ、つう…と腰から首筋にかけてゆっくりとなぞる。
それがくすぐったかったのか、はたまた気持ちよかったのか、真相はわからないが柳本さんはビクッと身体を震わせた。
重なった唇を甘く食み、何度も角度を変えてキスをする。
薄く開いた口に容赦なく舌を突き入れ、口内までもを蹂躙する。
舌を柳本さんの舌へ強く絡ませ、ヂュッと厭らしい音を立てながら吸い上げると、柳本さんは力が抜けたのかへなへなとその場にしゃがみ込んだ。
抱擁を緩く解いてやると目に涙をいっぱいに溜め、俺を見上げてきた。
「りょ…っ、やく…ん……」
「柳本さん、枕仕事の練習しましょうね。泣いたって暴れたって、許しませんから」
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