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「……おはよ」
「はよっす」
京介はいつも通り待ち合わせ場所に居てくれた。
ちょっと声が上ずっている。
俺は出来る限りいつも通りに見えるよう気をつけて振る舞う。
返事の答えはまだ、出せていなかった。
前世からの悲願!受けて当然!
いやいや、でも俺、京介の事友達としか思えないし。
でも京介良い奴だよな。
今は恋人とかもいないし。
いやいや、やっぱり違うだろ。
……たまに前世の自分の気持ちが混じって混乱する。
もし、もし前世の記憶なんてものが無かったら俺はどう答えを出したんだろうか?
こんな苦しい思いをするなら記憶なんてない方が良かった。
全く、なんて厄介なものを残したんだ、前世の自分って奴は。
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