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「えー面白いのに」
そう言って歳不相応な子供じみた膨れっ面を作る秋都に俺は呆れのため息。
ほんと、普通にしてりゃまともなのになこいつ。
心霊絡みが好きなのはまぁ叔父である友近のせいだから仕方ないとして、普段もこうやって馬鹿みたいな話をしようと思えば出来るんだ。地雷さえ踏まなきゃ。
いつからこうなったんだか。
俺が神宮の当主に決まった時からか? それとも鈴兄貴が出て行ったくらいからだろうか…………。
「……なぁ秋都」
「何?」
「お前、俺が神宮の当主になる事今でも怒ってるか?」
「……またいきなりな質問だね」
突然どうしたの? と首を傾げ笑う秋都に「いや……」と言葉を濁す。
「だってお前の目標だったじゃねーかよ、ジジイの後継ぐの。神宮の名に恥じない女形になるって、子供の頃から言ってたし」
「まあ、うん。そうだった、かな?」
「だから、今でもひきずってんのかなって思ってよ」
子供の時に決まった事。出来が悪けりゃ前言撤回も有り得る話だ。けど残念な事に現当主であるジジイの考えは変わらないようだ。
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