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いや、だがしかしだ。場所を考えて欲しい。ここは風呂場だ、しかも母屋。近くにはジジイの部屋があるし、時間的に多分そろそろおふくろが起きてくる。あの人は朝早く起きて寝覚めの風呂が日課なんだ。なのにこんなとこで息子二人が致しててみろ。卒倒もんだろ間違いなく。
「おーい秋都さん、流石にそれはやめて欲しいんだけど」
「え、何? 聞こえない」
聞こえない、じゃなくて。
呆れの溜息をついている俺をよそに、身体をまさぐる秋都の手の動きがだんだんいやらしさを増してくる。刺激に立ち上がった胸の突起を掌で捏ねるように揉みしだき、その間にうなじに噛み付く様なキス。時折指で突起をギューッと抓られれば、鼻にかかった声がもれる。
おいおい、俺は女かよ。と内心自分と秋都の双方に毒つきながら奴のなすがままに身体を預ける。
「あ、観念した」
抵抗をやめた俺の耳に少し不貞腐れた秋都の声が届く。その後「つまらないなぁ」と独り言の様にごちながらカプリと耳朶を噛んでくる。
「どうせ抵抗したってやめないだろーよお前は」
「まあ、そうだけどね」
俺の返答にあっけらかんとした声音の言葉が返される。
ほんと、自己中心的と言うかなんと言うか……ワガママ、だよなこいつ。
腰辺りをつつく様に立ち上がった秋都の自身にソロリと手を伸ばしながら少しだけ状態を下へとずらす。首を後ろへと捻りながらねだる様に舌を差し出せば、俺の言いたい事がわかったのだろう秋都がそれに自分の舌を絡めてくる。
暫くそのまま深いキスを交わした後。少し息も絶えだえの中「1回だけだからな」と囁く様に本日何度目かもわからなくなった情事にGOサインを出せば、秋都は一瞬驚いた顔を見せつつすぐに柔らかな笑みをみせもう一度俺の唇に口付けた____。
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