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俺たちの始まりは【華南】5
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むつの夢を見た初夏から…
季節は秋に変わってた
夢は相変わらず見る…
この時ばかりは、性欲が強いことを恨んだ。
少しばかり荒れた俺は、
…片っ端から他校生の喧嘩を買った。
…片っ端から女を抱いた。
女の子は綺麗だし可愛いし、好きだと思えた。
だけど、むつの小さな唇を、美味そうだと思っちまう自分がいて…、気がつけば目で追ってた。
むつに恋愛感情がある訳じゃない。
男を好きな訳じゃない。
女の子は可愛いし、好きだし、優しくしたい。
そう思えてるのに、むつの側にいると胸がざわついて、笑顔が眩しくて、最強に強いところに憧れて、隣にいられて嬉しくて…
その唇から目が離せない…
絶望は…
強くなる一方だ
むつ『『あっ……ぁあ…華南…お前デカすぎんだよ…、やっ、バカ…またデカくしやがって…何回すりゃ…あっ、…んあっ……アホ…やめっ…ぁあッ!』』
華南『『むつ可愛い、むつ可愛い…可愛すぎて止まんねぇ!!』』
夢の中のむつを乱して汚してばかりだ…
俺は、どうしちまったんだ…
秋が深まり、気温が下がるにつれ…
俺の心は寒くて軋む。
百歩譲って、男を好きになったのかもしれないとしても、むつはダメだろ。むつは、友達で親友で…男同士なんかあり得ない、なんでむつなんだ?
女の子は可愛いし、綺麗だし、好きなのに、あのむつの小さな唇が離れない。強い獣が甘える姿を想像して、凶暴な癖に性に疎くて初々しく感じる顔を想像して堪らなくなる…。
友達をやりながら、心と夢の中で、何度となく押し倒して汚した。
いくら女とアナルセックスしたことあるから、アナルセックスに抵抗ないっても…、アナルセックス出来りゃ男ともできるっつっても。夢の中のむつが日に日にエロくて可愛さが増してても、むつを好きな訳じゃない。いや、好きは好きだけど…、友達としての好きなはずで…、強くて眩しいむつへの憧れのはずで…、でも夢は見ちまう…。
欲はあれど、これが恋な訳ない。
恋な訳ねぇんだ…
いくら性欲が強くても…
いくら男のむつに対して抵抗ない…
むしろ可愛く見えだして…
無邪気にニカッと笑うあの笑顔を抱きしめたいと思っても…
友達を…、大事なむつを…
好奇心で汚すなんてあり得ない…
誰にも言えない…
言える訳がない…
修二『…むつが好き?』
突然修二にそう聞かれた。
秋空の下、校庭で1人走らされてるむつを屋上から眺めながら、俺が荒んでタバコを吸ってた時だった。
修二は、その時俺を見てなかった。
校庭で走らされるむつを眺めながら、ポツリと俺に呟いた。
それが余計、意味深に聞こえて、普段察しのいい修二だから、バレたと思って固まった。
寒い秋空の中、言葉が返せない俺に修二は、手すりにもたれかかってむつを見つめたまま、優しい口調で続けた。
修二『むつってかっこいいから、ついつい見ちゃうよね』
まるで、会話の続きみたいに、日常会話の一部みたいにつぶやかれ、恐怖と混乱で心臓が煩くて黙り込んでいたら、修二が校庭のむつを見ながら話を続ける。
その瞳は、なんとも言えない。憧れるような、愛しいような、優しい眼差し…
修二『いつまでも子供みたいで目が離せないのに、喧嘩強いし、ヒーローみたいでかっこいいのに、正直で可愛いし…眺めてて飽きないよね』
誤魔化そうと思えば、誤魔化せたと思う。
だけど修二の優しい瞳が、優しい何気ないいつも通りの口調が、胸に刺さって苦しくて、泣きたくなった。
だから正直に言った。
華南『…まだ…分かんねぇー…』
分からない。
この感情を何のカテゴリーでくくるべきなのか…、男同士だぞ…認めたところで、どうにもならない
修二は、俺の返答になんの反応もしなかった。
それは、〝大丈夫分かってるよ〟って言われてるみてーで胸が詰まる…
修二にバレたんだと分かって
同時に怖かった…
修二はなんて思うだろう…
優しいから、気持ち悪いとは言わないだろうが…
きっと心の中では気持ち悪るがられる…
避けられるかもしれない…
そう思ったら、3人でいつも一緒だった時を愛おしく思った。
喧嘩が強い猪突猛進のヒーローむつと
チャラケて明るく、穏やかで賢い修二
修二に嫉妬したことある癖に…
修二に嫌われたくない…
修二に…、離れてほしくなかった…
…。
…。
黙ったままの俺に、修二は黙ったまま俺の咥えていたタバコを横から取った。
え?
ただ、普通に驚いてたら、修二はもっと驚くことをした。
俺の吸ってたタバコを、修二が口に咥えたんだ。
修二は察しがいい奴だ。
だから、絶対今の会話が、俺がむつを…男を好きかもって話だって分かってるはずだ。
それなのに、俺の咥えてたタバコを咥えるなんて…
そんなこと…
修二は、今までと変わらない日常生活のように。だけどどこか意味を持って…、タバコをゆっくり吸って、ゆっくり吹く煙と一緒になんでもないことのように笑う。
修二『…人としての魅力には逆らわなくていいと思うけどなぁ…』
そして、確信を持って。
修二は俺の目を真っ直ぐ見て、柔らかく微笑んだ。
男を好きかもしれないって話ししているのに、軽蔑するどころか、俺の咥えていたタバコに修二は口をつけた。その瞬間、誰にも話せなかった重みが肩から下りた気がして、楽になった…ま、そのおかげで、むつを『気になる』が、『好き』かも…てなっちまったけど…
むつを良いなって思っちまっても良い
だってむつはカッコイイし魅力あるやつだ
それで良い…
修二…サンキューな…
マジお前で良かったよ、バレたのも、側にいたのも、一番の友達が修二で良かった…
3人でいられて良かった…。
修二の優しい眼差しが、俺を元通りにしてくれた。
修二は、その日からも態度が変わらず。でも、優しく大丈夫だと俺を宥めるように、その包み込むような優しい瞳で見守っててくれた。
俺は、可愛い夢の中のむつと、現実のヒーローみたいなむつを別のものにした。夢でエッチ出来るから、現実でも手を出す必要はないって。別に女が抱けなくなった訳じゃない、女を可愛いと思わなく思った訳でも、好きだと感じなくなった訳でもない。お姉さま系ばっかだったから、初々しい性に疎い子に憧れたんだ。
むつじゃなきゃダメだとは感じてない。
だから、大丈夫。
友達を汚した訳じゃない…
大丈夫。
修二が俺の背中を〝大丈夫〟って支えてくれた。
今も変わらない。
…喧嘩が強い奏一さんや、むつが、修二の側にいたがって大事にする気持ちが身にしみて分かった。修二は、人をよく見てる。そして、相手が居やすい空間を作ってくれる。
誰よりも優しい癒す空気の持ち主なんだ。
夢を見て、むつでヌくこともあるが、変に落ち込まなくなった。高校1年の秋から高3にあがるまで、この気持ちもエロいむつの夢も変わらなかったが、俺は心で整理できてた。
あいつが現れるまでは…
魔性の調教師、マキ様。
俺たち3人の友情関係を、ある意味ぶっ壊した妖艶な空気を持つ魔性の調教師。
マキ様に遭遇し、修二とむつとの3人でSEXさせられるまでは……
マキ『ふふっ♪僕の大事なものを傷つける奴は、お仕置きしちゃうぞ♪』
マキに最初にお仕置きされた修二は、媚薬を飲まされマキの命令に従った。
次に捕まった俺は、むつで妄想していたことを、修二にやられて頭のネジが飛びそうだった、だって、修二めちゃくちゃフェラうまくて…すげぇエロくて…
最後にむつが捕まって、裸に剥かれた修二と俺を見て大激怒、だけどマキは、怒るむつを冷静に取り押さえ、媚薬で理性の飛んだ修二と抵抗するむつをSEXさせた。むつは修二で童貞卒業して、その初めての快感に修二を無茶苦茶に抱いた。
俺の我慢と理性はそこでぶっ壊れ、修二に突っ込んでるむつを後ろから抱いた。
3人繋がって、念願のむつを後ろから抱きながら、仰向けでむつに貫かれてよがってる修二を見下ろしてさらに興奮した。
俺たち3人の友情関係は、悦楽に溺れて破壊された。
俺は…
俺は…
むつを汚して、さらに修二にも手を出した…
くそっ…こんなことになるなんて…
ッッ…
華南『チキショー!!やっぱむつは想像どうり生意気な態度なのに性に疎くて初々しいでやんの!可愛すぎだ!!可愛すぎだろ!!…ってか!!俺の下半身は男とか女とか関係ないのか!!…ッ…修二のあのエロエロの乱れっぷりはなんだ!勃起止まらねぇーし!普段冷静で穏やかなのにッ!ギャプありすぎだろ!!ずるくねぇ?!しっかり者キャラだと思ってたのに!!あんなエロい顔して乱れるとか反則だろッ!!それになんだ!!ぶっ飛んだと思ったらおねだり上手だわ寂しがりやだわ!クソかわうぃーだろうが!…いやいや、可愛さで言ったらむつの方が上か…、あんな口調で威張りながら怖がったり、初めてのアナルセックスであんな感じちゃって一回で気絶しちゃうとか、可愛すぎだろッ!!。あぁ…でもむつが気絶した後の縋り付く修二も捨てがた………。………ぁ………、俺、むつだけじゃなくて修二にも発情してるとか…最低じゃね?…』
いや、でも、むつは可愛いエロだけど…
修二のは艶かしくてトロトロにエロくて綺麗で…
あぁ…やっぱ…ヤりたいだけじゃん俺…
最低じゃん俺…
でも、2人のことが頭から離れなくて…
勃起止まんねぇ……
……。
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