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俺たちの始まりは【華南】9
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華南「エロエロ大魔神って良いところでも何でもなくねぇ!?」
小声で絶叫しながらマキに返したが、マキは「ん?」とか可愛く首をかしげる。
俺たち3人の始まりは欲まみれで。それを後悔してる俺にとっては、良いところじゃなくダメダメなんだと止めの一発じゃん!。
マキ様は全部承知の上でそう言ったんだ、その証拠に不敵に微笑んでる。
マキ「ふふふっ♪どうして?良いところじゃん♪」
ホワイトライオンを抱いたままテーブルに身を乗り出し、瞳を大きくしながら聞いてくるマキ。
華南「いやいやいやッ!それが一番ダメなんじゃん!もっと他にあるでしょ!優しいとか、気が効くとか、包容力あるとか!」
マキ「えー、エロエロ大魔神良いじゃん♪僕はエロエロ大魔神大好きだよ♪、恋人に毎日好き好きって求められたら幸せだよ♪♪」
幸せだよってマキ様よぉ!!
華南「お前の話じゃねぇんだよ!うちのはお前みたいに丈夫じゃねぇから!修二は見た目ほど丈夫じゃねぇし、むつは直ぐバテて失神しちまうし。毎日なんて盛った日にゃ2人とも寝込んじまう」
マキ「んふ♪、でもぉ、2人とも嫌がったりしないと思うよぉー♪、修二は口では色々抵抗するけど、本当は誰よりエッチだから♪下手したら僕よりエッチだよ、だって2人に囲まれてエッチしてるんだもん、修二は2人相手にしないと満足出来ないくらいエロエロちゃんなんだよ♪」
華南「おいおい、いくらマキでも止むめとけよ。お前はそうかもしれねぇが修二は違うから、まぁ、多少あれだ…、そうかもしれねぇが、俺もむつもセーブして修二の体の様子を見ながらだな…」
修二は…、理性が飛ぶとエロくなる。
普段初々しくて直ぐ照れるくせに、理性が飛んでトロトロになると、もっともっとってしがみついて甘えてくる。…それに、かなりテクの持ち主で、油断すると俺でもかなりヤバイ。…それもこれも全部…、中学の時に百目鬼に仕込まれ、調教されたからなんだろう…。
マキ「んふふ♪、華南は抑えすぎだし、むつは突進しすぎ♪、君たち修二を大事にするのは良いけど、ちゃんと修二に話を聞いてる?」
華南「聞いてるさ!、まぁ、聞いたところで修二のやつは全部本当の事なんか言わないだろ。特にそっち系に関して修二が簡単に素直になる訳ないのお前だって知ってんだろ」
修二はエロいし寂しがりやだけど、そんなの微塵顔に出さない。言えないのと恥ずかしいのとあるんだろうが…、修二とエッチの話は出来ない、本人が避けてるしな。
マキ「んふ♪、確かに頑固ちゃんだけど、ツボさえ押さえれば割と簡単だよ♪」
華南「はぁー、マキ様に聞いた俺が悪かったよ…」
マキ「あはは♪。病んでるねぇ華南は、そんなに仕事大変?」
悪戯っぽく笑いながら、口調は優しいマキ。
こいつの瞳と言葉は、不思議とストンと心に届く…、そして、相手を知り尽くす観察力からは、何一つ隠せない
華南「…俺、修二にもむつにも仕事の愚痴いった事ねぇんだけどな…」
マキ「2人からは何も聞いてないよ♪。華南は、大人っぽいけど、頑張って大人っぽくしてるから。余裕無いのが顔に出てたよ♪、まぁ、僕は夏くらいから気付いてだけど、修二が気にしだしたのは最近じゃない?華南は上手くやってたと思うよ」
うっ…
時期まで当たってやがる…
社会人2年目の俺には、今年の4月に後輩ができた。
それが、とんでもねぇガキンチョで、まともな敬語は使わねぇし、メモとらねぇから仕事覚えないし、伝達ミスるし…、仕事ってものを舐めてやがる。
指導係は俺と同じ先輩なんだけど、先輩もブチ切れるし、同じチームだからとばっちり来て作業は長引くし、休みは潰れっし最悪で…
華南「マジか…、顔に出さないようにしてたのに…」
マキ「ねぇねぇ華南、〝修二にちゃんと話して甘えれば♪?〟」
華南「……マキ様の意地悪…。俺の言葉真似すんなよ」
いじけて頭を抱える俺に、マキは何だか嬉しそうにニコニコ笑う。
一体マキには、俺の悩みのどんな結末を見てるのか…
マキ「言えないなら、特別なアドバイスあげようか?」
華南「…エロいアドバイスとか言うなよ…」
マキ「んふふ♪、修二の本音を聞き出したいけど聞きたいなら、コレ、あげるよ♪♪」
ファミレスのテーブルにドンと置かれたのは、見た事ある赤い小さな小瓶と怪しい英語文字が入った小瓶の二つ。
華南「ゲッ!!」
周りにバレやしないか慌てて俺がビンを隠したのに、マキは楽しそうに笑ってやがった。
マキ「ニャハ♪、惚れ薬と強力な媚薬♪」
見ればわかるわ!
華南「いやいやいや!ダメだろ!!」
身を乗り出してマキに小声で注意するも、マキは俺から目を逸らさずぬかしやがる。
マキ「大丈夫♪、どっちも即効性で依存性は無いよ♪」
華南「マーキー、いい加減怪しい薬なんか持ってんのやめろよ!お前それ持ち歩いてて悪用されたの忘れたのかよ」
マキ「あはは♪、大丈夫だよ♪僕あれから体鍛えてるから、今度は失敗しないし、体力つけないと百目鬼さんから主導権奪えないからね♪♪神さん超テクニシャンだからイかされ過ぎて負けちゃうんだぁ」
華南「おい!でかい声で…、ここファミレスだぞ」
マキ「んふ♪大丈夫、ちゃんとヒソヒソ喋ってるし、こうやって顔近づけて喋ってたらイチャイチャしてるようにしか見えないよ♪ダーリン♪」
華南「無駄にフェレモン垂れ流して可愛い顔してウインクするな…、俺には可愛く見えねぇから」
マキ「やぁーん、無駄じゃないよ♪」
その時、マキのフェレモンで俺たちの席に注目していた周りが急にササっと視線を逸らし、ファミレスの空気に暗い暗雲が立ち込めた。
何かと思っていたら、何やら地響きが…
ーゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!!
華南「…あ¨ぁ¨ー…、マキ…ちゃん…、後ろ……」
マキ「ふえ?」
キョトンとマキの振り返った先に、雷雲をまとった百目鬼さんが。
俺たちをめっちゃ睨んで仁王立ちしてた。
百目鬼「てめーらぁ、こんな所で顔近づけて何してやがんだ」
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