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アルバム絵本
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毎日楽しいな♪。
神さんは優しいし、僕を大事にして抱きしめてくれる。
2人で過ごせる時間も、こうして手を繋いで買い物に来れるのも。
こうして、僕に無いものを神さんが一生懸命眉間にシワ寄せて考えて、与えてくれようとしてるのも…
賑やかな百目鬼事務所。
楽しい菫ママのお店。
神さんと出会ったから、出会えた人達、出会えた場所。
僕にとって賑やかな親戚みたい。
みんな優しくて、賑やかで、お世話好きな人達。
ドンチャン騒ぎの年越し。
僕には無縁だったはずの場所。
神さんが、全部全部僕に与えてくれる幸せ。
楽しい。
毎日幸せで楽しい…
どうか
続きますように…
こんな日々が…
ずっとずっと続きますように…
これからいっぱい、何度でも
僕たちのアルバムを埋めるように…
僕と、神さんで…
どうかずっと…
続きますように…
神さんと同じ時を刻んで行けますように…
*******************
夜22時。
菫「皆さーん!年越しまで後二時間!元気に今年を振り返って、新しい一年を気持ちよく迎えましょうねー!!」
ードンチャンドンチャン
神さんや百目鬼事務所のみんなも参加、毎年恒例の年越し祭。
今年は僕も初めて参加したけど、夕方5時から新年を迎えるまでずっとずっとドンチャン騒ぎのこの調子らしい。
お店のオネエ様方もお客さんも、ずっと騒ぎっぱなし。
百目鬼事務所のみんなは、檸檬さんはもうベロベロだし、矢田さんも酔って鉢植えに話しかけてるし、杏子さんは2人の面倒に追われてる。
百目鬼さんのお友達の賢史さんもいるけど、賢史さんは思いっきり百目鬼さんをからかい倒して、今はオネエ様方に囲まれて大変そう。
そして神さんはと言うと…
百目鬼「クソ、飲まされた…」
さっきまで賢史さんやオネエ様方に冷やかされまくってたけど、賢史さんに全員押し付けて僕の隣に戻ってきた。
百目鬼「って!、オイ!てめーなんて格好してんだ!」
神さんは、僕を見るなりご立腹。
神さんが賢史さんとオネエ様方に囲まれてる間、僕は菫ママと遊んでたから、菫ママチョイスの可愛らしいフリフリスカートに猫耳付きの格好をしてた。
マキ「ニャハ♪菫ママからのプレゼント♪」
百目鬼「ニャハじゃねぇーだろ、貴様、まさか酒飲んでねーだろうな」
ーゴゴゴゴゴゴゴ
一瞬にして雷雲立ち込めて、僕の持ってたジュースをひったくった神さんが、僕を睨み下ろす。
だけどその顔の可愛いこと可愛いこと。
マキ「飲んでニャいよ♪百目鬼さんが賢史さんとイチャイチャしてるのお利口に待ってたよ♪」
百目鬼「ハァあッ!?」
忙しい神さんの百面相。
気色悪いなって顔と、僕にニャンニャン迫られて真っ赤な顔と、寂しくさせたって後悔と、猫耳にフリフリスカートなんか着やがってこの野郎っていうのがいっぺんに出た。
マキ「あはは♪、百目鬼さんすっごい可愛い反応♪」
百目鬼「チッ、もう帰るぞ」
マキ「あはは♪拗ねちゃったの?」
百目鬼「元々10時には帰るつもりだった」
えっ、後2時間で年越しなのに?
年越しイベントに参加してたのに、強引に僕の腕を引っ張る神さんは、本気だったみたいで、僕に上着を羽織らせるとさっさと菫ママの店を出てしまった。
本気で怒らせたかなって心配でグルグルしたけど、神さんは家に戻って僕から猫耳とフリフリスカートを剥ぎ取って着替えさせると、普段と変わらない様子に戻った。
百目鬼「菫の野郎、何度もこんな薄っぺらい洋服調達しやがって、そもそもこんな生地の面積狭くて薄いもんは洋服じゃねぇ、下着だ下着。クソ馬鹿が…。お前もホイホイ着せ替え人形になるな」
マキ「…はーい」
菫ママの買ってくれたお洋服は神さんの手によってゴミ箱行き。
可愛い洋服だったのにもったいない。
菫ママの悪口をブツブツ言う神さんは、不機嫌そうに眉間のシワを作ったまま、僕に振り返った。
百目鬼「で?、マキ、飯はちゃんとお腹いっぱい食べれたか?」
マキ「うん、神さんがいっぱいお皿に取ってくれたじゃん」
百目鬼「確かに取り分けたが、途中賢史に邪魔されたし、オカマのバケモノ共はうるせーし、お前が食べたか見れなかった、あいつら騒がしいばっかで絡まれてろくに食えなかったんじゃないか?」
マキ「あはは♪楽しかったよ♪、ご飯もちゃんと食べたよ、菫ママの料理美味しいから♪神さんの次にだけと」
百目鬼「そんな言葉はいらねーよ。板前の菫と定食屋手伝い程度の俺の腕を比べるな、菫のはちゃんと栄養もあるし、見栄えもいいし、味も完璧だろーが」
さっきまで菫ママの悪口ばっか言ってたのに、今度は菫ママを褒め倒す神さん。それだけ菫ママは神さんにとって信頼の置ける仲良しさんってことなんだよね♪
マキ「神さん、この後また菫ママの店に戻るんでしょう?」
百目鬼「あ?、戻らねぇよ」
マキ「えっ、そうなの?てっきり未成年は夜更かしすんなって僕を寝かしつけるために戻ったのかと…」
神さんもせっかくの年末年始のお休みだからハネを伸ばすんだと思ってたけど、神さんの目が慌てて恥ずかしそうにプイッと逸れて、大きい声で低く唸った。
百目鬼「………、分かってるじゃないか。子供は寝んねの時間だ。俺は年寄りだからな、あいつらバケモノに付き合うのが疲れた…」
…もしかして、僕と2人っきりで年越ししようとか考えてくれたのかな?
…まさか…
…夜遅いから寝かそうと思っただけだよね…
…僕を寝かして…
…寝てる僕のそばに居てくれようとした?
僕の方を見ないようにしながら、室内用の服に着替えようとする神さんを追いかけてると、神さんは僕に顔を見られないように避けて逃げる。
やぁん♪なんて可愛いの♪♪!!
マキ「神さん♪♪」
百目鬼「わっ!飛びつくな!着替えられないだろう」
お酒で火照った肌に触れた瞬間、神さんのキレイで弾力のある筋肉が、僕の体を熱くする。
マキ「着ないで、このままシよう♪」
百目鬼「あ¨ッ!?」
マキ「年越しエッチ♪♪」
神さんの不器用な優しさに触れるたびに、僕の体は発情しちゃう。神さんともっとくっついてたい、もっと、深く繋がっていたい、神さんのことを包んで守ってあげたい。荒ぶる獰猛な猛獣と、もっと戯れてたい、だって、もう、そこにいるのは逞しくてカッコいい猛獣がいるだけ。乱暴なことなんかもうしない、いい子で優しいティーカッププードル。
百目鬼「ッ!?オイ!なんで盛ってやがんだ!」
僕の濡れた瞳にギョッとした神さん。
逃れようとするけど、僕から逃げられない。
マキ「神さんが可愛いから、襲いたくなっちゃった♪♪」
百目鬼「馬鹿かお前は!今朝もシたし、休みに入って毎日ヤッてんだろ!」
マキ「だからだよ、神さんの思い出して、欲しくなっちゃった♪」
ペロリと卑猥に唇に舌を這わせ、発情した女豹のように神さんを誘う。
百目鬼「この万年発情ビッチ、お前は大人しく寝れないのか!」
マキ「神さんの体が美味しいんだもん♪」
百目鬼「俺は食いもんじゃねぇぞ!泣かされて酷い目見るのはてめーなんだぞ!」
マキ「そんなこと言って、この子は僕の中に入りたいって♪」
百目鬼「ッ!!」
抱きついてる僕の下で、熱くそそり立つもの。僕のに当たって大きくなってるんだから、口で言ってるほど否定的じゃない。
無駄な抵抗をする神さんを楽しみながら、その悪態つく口に濃厚なキス。
マキ「神さん、今日は寝かしてあげない♪」
百目鬼「淫乱魔性が、明日動けなくなるぞ」
マキ「ふふ♪、神さんを挿れたまま新年を迎えたいの♪♪」
僕の淫らなお願いを、神さんは嫌そうに眉をしかめて聞く。
妖艶な魔性のスイッチが入った僕に、我儘な猫耳と尻尾の幻覚が見えてるのかも。
神さんの中の葛藤が透けて見える。
百目鬼「馬鹿なこと言ってると後悔するぞ」
マキ「ふふ♪、馬鹿なことじゃないよ、今日は僕が襲うんだから♪」
百目鬼「ッ…」
服の下で熱く滾るものに触れると、神さんがたまらなさそうに眉をしかめた。
マキ「神さん可愛い♪大好き♪」
百目鬼「…エロい顔しやがって、どうなってもしらねぇからな」
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