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まだまだ遠いい……
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男2「あははははっ」
マキの突然の提案に、ソファーの男が笑い出すと、周りの男たちも一斉に笑い出した。
それでも、マキは妖艶な微笑みで堂々としたまま。
そんなマキに太郎は唖然としながら泣きそうな表情で複雑な気持ちを隠せない。太郎からすれば、マキに助けられながら、恩を仇で返すようにAV撮影に巻き込もうとしてたのはマキに恨まれて当然のことで、だけど、マキは自分の状況をなぜか知っていて、「悪夢は終わるから」と言ってくれた…。だから、自分が恩を仇で返したにも関わらず、この状況から抜け出せる何かが起こるんじゃないかと都合のいい淡い期待を持ったのは確かで…。だけど、マキを騙して呼び出し、AV撮影に巻き込んだのは自分なのだから、マキが怒って当然…、だからマキは、こんな酷い事を言ってるんだ…。と、恨まれて当然なのだという感情と、自分は彼氏を救いたかったのにマキが彼氏に酷いことをして仕返しをしようとしてるんだと絶望する気持ちとで愕然としていた。
男2「自分のこと超絶美人とか言っちゃう?」
腹を抱えて笑う男たちに、マキは平然と笑って返す。
マキ「そうでしょ♪僕って超絶美人でしょ♪」
マキの言葉に更に男たちが爆笑するが、ソファーの男は笑いながら考えていた、この美人の僕ちゃんは頭の足りない残念な人形ちゃんなのか、それともこの状況を把握した上でそれが言えちゃう肝の座った女王様なのか…。
この部屋に連れてこられてから、一度も怯える様子の無いマキに、ソファーの男は興味を持ち始めていた。
男2「…俺らとしちゃぁ、あんたの女王様姿も見たいけど、それより、あんたをひん剥いて汚す方が売れると思うけどな」
マキ「やだよ♪、僕は猫なんかやらないよ」
男2「いやいや、どう見ても雌顔だろ」
マキ「ンフ♪、そうやって近づいてきた獣を調教するのが楽しいんじゃん♪♪」
マキは色気たっぷりに微笑み、口紅を塗ってるわけでも無いのに色づく艶やかな唇を赤い舌がチロリと舐める。
見る者全てを欲情させるゾクリとした色気を感じさせながら、同時に、手を出したら火傷しそうな只者でなさも漂わせていた。
マキは、色白で女のように華奢そうなのに、その瞳にはとんでもない肉食の獣を宿してる。
この美しい獣を出演させれば、確実に大金になる。
男2「…、あんた、俺たちの邪魔をして1000万弁償しなきゃならないんだぞ、そんな我儘が通用すると思ってんのか?」
マキ「1000万位なら別に直ぐに払えるよ♪」
男2「は?」
マキ「僕が本当に悪いならね」
男2「なんだと…」
マキ「知り合いに凄腕の弁護士さんがいるから、この件はその人に相談するね♪」
男2「は?弁護士だと!ふざけてんのか!」
マキ「ふざけてないよ♪、だって普通におかしいじゃん1000万とか…」
男2「舐めてんのかテメー」
マキ「まぁまぁ♪落ち着いてよ♪」
怖がらせても脅しても、マキの態度は変わらない。
ふざけた子供のようで、それでいて企むように妖艶に微笑む。
マキ「僕の1000万は弁護士さんがなんとかしてくれるかもだけど、それじゃ、太郎さんはこのままになっちゃうじゃない?♪」
悪戯を企む子供のように、ニコッと笑うマキに、全員が戸惑いを見せた。
悪事を暴いてこの状況を回避する術を持ちながら、マキは逃げようとはしないのだと…、ソファーの男は怒りの表情を和らげる。
男2「ふざけたあんたの言い分は置いといても、…そうだ。そいつはこのままコツコツ借金返すしかないな」
マキ「だからさぁ♪」
ここまで、ニコニコしていたマキは、その隠された獣を宿す瞳を光らせて、益々妖しく艶やかに微笑んだ。
マキ「そこのぉ。〝彼氏ヅラしてる外道〟を調教させてくれるなら♪出演してもいいよ♪♪♪」
彼氏「!?」
マキが真っ直ぐ指差したのは、太郎の彼氏。
男の1人に首根っこ捕まれ正座させられてる彼氏に向かって、マキが真っ直ぐ指差していた。
マキの言葉にその場がシン…と静まり返ったが、堪らず太郎が叫んだ。
太郎「何言ってるの!」
マキ「だってそうじゃん、自分の借金を恋人の体売って返すなんて」
太郎「それは僕がやるって言ったの!僕が出るって!」
マキ「本当に?、彼氏がこの話を持ってこなかった?手っ取り早く返せる仕事があるとか言われなかった?」
太郎「違っ…」
マキ「もしくは、もう体売らなきゃ返せないとか太郎さんに言わなかった?体売るか臓器売るか死ぬしかないとか言わなかった?」
太郎「…」
マキ「体売るにしても、自分は掘られた事ないから怖いとか、自分じゃたいした金にならないとか、そんなようなこと言って、太郎さんを誘導しなかった?もしくは、この人たちを前にして、君なら高く買うとか言われたんじゃないの?」
太郎「…」
マキ「だいたいさぁ、自分の借金で恋人がこんな目に遭ってんのに自分がなんとかするって言わないで、謝ってるだけってどうなの?」
太郎「それは、僕がやるって…、彼は悪くない…、僕が助け…」
マキ「僕が太郎さんの恋人だったら、自分の臓器売って借金返すよ、恋人の体なんか売らせない」
太郎「…」
マキ「逆に、僕が太郎さんの立場で、体売ってお金作るって言ったら、僕の〝彼氏〟は殴って鎖に繋いででも僕を止める」
太郎「…」
マキ「もしどーしても体を売らなきゃダメなら、本当の恋人なら、太郎さんだけにこんなことさせない、そうでしょ?」
マキの言葉に戸惑って、太郎は彼氏の方を見たが、彼氏は、マキを睨みつけていて、太郎と目が合うと、弁解するように首を振り、「こんな奴の言うことを聞くな」と言う。
太郎の困惑は大きくなりながら、それでも、だからと言って、借金が無くなり、彼氏と自分が解放されるわけじゃないし、現状は変わらない、悪夢は終わらない。
太郎は彼氏を失いたくないし、守りたい気持ちは変わらない。
太郎「…、…、僕だけ…じゃ…ない…、彼も…、ちゃんと…、いっぱい働いて…、掛け持ちしてて…、寝る時間も…ロクになくて…、ちゃんと…、一緒に返して…、と、とにかく、これは僕がやってることだから、僕が望んでやったことだから!」
マキ「太郎さん」
太郎「僕は…太郎じゃない…、あんたは、僕に騙されてここに来たんじゃないか、僕に騙されてたんだぞ!関係ない!…僕たちのことは、関係ないだろ!」
太郎は、戸惑いと、僅かに生まれた迷いを振り切るように怒鳴り散らし、マキを遠ざけた。
だがマキは、太郎に向ける優しい目を変える事はなく、太郎は益々困惑する。
男「おいおい、そっちに関係無くてもこっちにはあるんだよ」
太郎の彼氏の首根っこを掴んでいた男が、話の流れに苛立って、太郎を押しのけてマキの胸ぐらを掴んだ。
男「こいつを唆して逃げようってんだろ?そうはいかないぜ、あんたには1000万分キッチリ働いてもらうからな」
マキ「その請求は弁護士さんを通してくださいね」
男「舐めてんだろ、弁護士なんかハッタリだ、この場を逃げるために言ってるだけだ、さっさと脱げよ」
マキ「弁護士の知り合いが居るのは本当だし、電話すれば…」
男「残念だが、ここは電波無いぜ、さっさと脱げ、それとも脱がされたいのか」
マキ「僕は脱がないよ、脱がすならあの男脱がしてよ、僕が調教してあげるから」
男「調教されんのはお前なんだよ、なぁ、超絶美人の女王様」
マキ「…僕を調教するのは無理だなぁ♪」
男「やってみれば分かる」
全く怯える様子のないマキに苛立ちながら、男がベッドにマキを投げつけ抑えつけると、他の男たちがライトとカメラをマキに向けた。
男「その生意気な面が泣いて欲しがるようになる」
マキ「…。そんなことにはならないし、僕に悪戯するとライオンさんに襲われちゃうよ♪」
男「ははっ、頭わいてんのか?、
…ああ、キュートなライオンちゃんか?あんたの彼氏が仕返しに来るとでも?ははっ、そん時は、あんたは俺たちにドロドロにされた後だけどな」
マキ「…」
押さえつけて脅しても、マキの妖しく挑戦的な態度は変わらない。男の筈なのに自然と色付いた綺麗な唇が、誘うように薄っすら笑ってて、苛立ちと欲情が抑えられない。
男「笑ってられるも今のうちだ…」
男が乱暴にマキの上着を脱がしにかかると、見えた色白の首元と、鎖骨にゴクッと喉が鳴った。
そして同時に見えたものに、性欲を掻き立てられた。
男「ははっ、真っ白な肌に、真っ白なチョーカーか、まるで首輪みたいだな…、エッロ、やっぱ女みたいな肌してんな、実は女なんじゃね?脱がしたら胸あるんじゃねーか?ははっ、胸元だけで勃起したわ。さてさて、さっさと脱がせて御開帳といきますか」
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