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悪癖を治そうとすると違う悪癖を生む④
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やっぱ怒ってるッ
怒るよねッ
怒られて当然だよねッ
こんな淫乱ビッチなんて神さん呆れたよねッ
怒られて当然なんだけどッ
僕が悪いんだけどッ
怒鳴らないで…
怒らないで…
もぉ限界なんだ…限界…
これが僕なんだ。エッチ無しじゃいられない、欲まみれで、好きだなんだと言っても、咥え込むことしか考えられない、純粋な神さんを汚して跨ることしか考えられない、こんな淫乱ビッチ。
マキ「ごめんなさいごめんなさい、でもッ、我慢出来ないんだッー」
百目鬼「おい…」
マキ「神さんにオモチャでも浮気だって、俺のもの以外挿れるなって言われて嬉しかったけどッー」
百目鬼「おいッ」
マキ「他の人と添い寝するの嫉妬してもらえて、ホワイトラインもらえて嬉しかったけどッー」
百目鬼「ッ!?オイッマキっっ!」
マキ「僕っ、淫乱だからっ、2日空けちゃうと頭ん中そればっかりになっちゃって、神さんとしたいってそればっかりになっちゃって、だからッー」
百目鬼「マキっ!!」
マキ「神さんの形のディルドがあったらッー」
百目鬼「黙れッ!!!テメェーはそんなことしか言えねぇのかッ!!!」
怒号のような落雷は、切実な願いを砕いて灰にする。
どんなにあさましい事を口にしたかは分かっていた。
それがどんなに汚くて淫らな事なのかも…
でも…
それしか方法がなかった
ダメだと分かっていて
怒られると分かっていて、…口にした
卑しい気持ちが叶うなんて思ってない、…けど
限界だった…
…限界…だっ…た
『素直な気持ちを言えばいいのに』
『甘え足りないんだよ』
『神は、お前の我儘聞きたがってるぞ』
『言えないってことは、百目鬼の野郎が信じられないのか?』
違う、違う違うッ!!
そういうんじゃない!!
僕が悪いんだ!!神さんは何も悪くない!!
神さんのことは信じてるし!神さんしかいない!!
ただ…僕が…
百目鬼「ッ…、あのなマキ」
マキ「ごめんなさい…、もう言いません…」
百目鬼「あ¨あ¨ーっクソッ!!」
マキ「ッ!!!」
謝るマキの首根っこを、百目鬼が乱暴に掴み挙げる。
〝もうダメだキレさせた〟とこの後のことを覚悟したマキの視界に入ったのは、マキの予想どうり激怒し、予想に反して困り眉で苦悩してる百目鬼の顔。
マキ「えっ…、エッ?!」
驚いたマキの体は、そのままふわりと浮いて、百目鬼の肩に担がれ勉強部屋から連れ出された。
そのままリビングを通過すると、百目鬼の表情を見たキングがマキが危ないってキャンキャン吠えるが、百目鬼の耳には入ってない、怒りのままズンズン進んで寝室に入ったと思ったら、マキの体をベッドに放り投げた。
マキ「んぶッ…」
勢いあり過ぎて顔からベッドに突っ込んだマキは、これから起こる乱暴な扱いに悲しく身震いしたが、その震えは熱を帯び、この後の扱いに淫らに期待して疼きだす。
百目鬼「せっかく前置きして話そうとしてるのに、貴様は馬鹿なことしか言わないし!ちっとも人の話を聞かない!」
馬鹿なこと…
マキ「ごめ…」
百目鬼「自分がどんな酷い顔してるのか全く分かってやしやがらねぇなッ!見ろッ!!」
顔面持たれて無理やり向かされた先には、発情していやらしい顔した泣きそうな自分の顔。
なんて…あさましくてッ…みっともな…
百目鬼「鏡の中見ろ!一体何日寝てないんだッ!!」
マキ「・・・……へ?」
稲妻のような怒気を含んだ怒鳴り声は、さっきと変わらない。変わらないけど、思っていたのと違う指摘に胸の痛みがピタリと止まる。
そして降り注ぐ落雷は、益々勢いを加速させ…
百目鬼「俺はお前を病院送りにするためにぬいぐるみやったんじゃないんだぞッ!!」
マキ「あの…」
気づかれた…
百目鬼「それになんださっきの〝お願い〟とらやはッ!!貴様はいい加減ッ!!普通に〝寂しい〟とか言えないのかッ!!」
えっ…と、寂しいのはそうだけど…
違くて…、エッチしたいけど…
エッチばっかりになっちゃうから…
普通に言っても…〝寂しい〟より…触れていたい、くっついてたいし、エッチして欲しいってことだから…
百目鬼「進歩しろッ!酒に酔った時はベラベラ恥ずかいくらい曝け出したくせに、シラフじゃちっとも口を割りゃしないッ!何度も言うがッ!俺には分かりやすく言わなきゃ鈍感だから理解してやれないっつってんだろッ!!」
マキ「違っ…違くて…、神さんが理解してくれないとかじゃなくてっ…僕が…」
百目鬼「うっさい大バカ野郎がッ!!」
マキ「ひゃっッ」
鼓膜が痛いよぉ〜〜っ
百目鬼「クマはひでーし寝不足で頭働いてなくてグルグルしてますって顔しやがって!俺は俺がいない時は友達のところに行っていいって言ったろ!そりゃ嫉妬はするさ!だからなんだってんだ!。その顔、どうせまともに三食食ってないんだろ!それにこの髪なんだ、乾かしてから寝ろって言ってんだろ勿体無い!!寂しいって言やぁいいなとは思ったが、欲求不満でオモチャが欲しいだぁ?!人間の三大欲求丸っと無視ししやがって!まともな判断出来るわけねぇーだろ!!」
寝不足だけじゃなくてなんか他のもバレてるぅ〜
マキ「ま、まともじゃなくても、これが僕だもんっ!エッチなことばっか考えて、オモチャがあった時は毎朝毎晩一人でしてたっ!それが僕だもんっ!今だからの考えじゃないもん!」
百目鬼「ぁあ?。……それはSEX依存の影響で何か俺に不満や不安なことが…」
マキ「違う!!そういうんじゃない!!」
百目鬼「落ち着け」
マキ「落ち着いてる!不安なんかない!信じられないわけじゃない!そういうんじゃない!」
百目鬼「マキッ!!」
マキ「ッ!!!」
百目鬼「寝不足の目ぇ血走らせて逆毛立たせて落ち着いてるも何もないだろ、俺はお前を否定してるつもりはない、言葉選びが間違ってるなら謝る。だから落ち着け、俺はこういう時どうすれば良いかなんて上手いこと思いつかない、だから怒鳴らないように話をしてるのに、また度なっちまったじゃねぇか。
クソッ…どうすればいい、どうすれば落ち着いて話せる」
マキ「ぁ……」
百目鬼「…黙りか。俺のディルドが欲しいとは言えて、本当にして欲しい事は言えないんだな」
マキ「…そうい訳けじゃ…」
百目鬼「お前はさっきっから、そうじゃないそうじゃないとしか言ってないぞ、何が〝そういう訳じゃない〟なら、なんだ?」
マキ「………」
そう言われても、そういうんじゃないんだもん。
違くて…
百目鬼「……奏一や修二なら、こんな時どうしてやればいいか分かるんだろうが…、チッ、仕方ない…」
奏一さん…修二…
二人なら、百目鬼さんを怒らせることもないんだろうな…
百目鬼「口開けろ、マキ」
マキ「えっ?…ん¨ン¨ッ!?!?」
顎を固定されたかと思ったら、いきなりキスされて熱い液体が流れ込んできた。
飲み込んだ瞬間喉と腹の中が焼けるような…
マキ「ゲホッゲホッっ!!…なっ!」
百目鬼「不本意だが、時間と余裕がない。もう一度」
マキ「やっ…、ん¨ん¨ッ?!」
熱い!!熱い!!喉が焼ける!!
一体何を?!
マキ「プハッ!…な…にゃんれ…」
ふえ?!
呂律回らない…
のに、頭が回る…
百目鬼「流石のお前もテキーラなら一発だな」
マキ「はえ?…てきぃりゃ…」
百目鬼「悪いが、時間と余裕がない。寝不足なのは知ってるがまだ寝るなよ、今すぐ腹の中のもん吐き出さないなら、号泣したって許してやらないからな」
マキ「にゃい…」
百目鬼「ア?無いとか言いやがるなら…。あぁ、そう言えばさっきは、緋色と太郎の件を怒鳴らずに聞こうと唱えてたから聞き逃したが、言ってたな、〝いっぱいキスして、舐めまわして頬張って、お前の中がグチャグチャになるまで抱き合いたい〟だったか?」
マキ「ふえっ?!そ、しょれは、ぼ、僕がしたいことれ…」
あっ、ダメだ…
お酒で口も体もうまく動かない…
寝不足が響いて回りが早い…
百目鬼「睡眠も、腹を満たすのも、体を気遣うのより、我慢できなかったんだろ、俺のが欲しいくせにオモチャを強請るほど」
マキ「あのっ…あのっ…」
百目鬼「お前、今自分がどんな顔してるか分かってるか?」
マキ「ッ…」
本音を引き出すまで泣かすと宣言された恐怖…
それを上回る淫らな期待と羞恥に染まる、情欲まみれの濡れた瞳に朱色に染まる表情…
百目鬼「お前は相変わらず分かってない」
凶暴で獰猛な猛獣が姿を現してるのに…
その瞳は飢えながら甘い情欲に染まって…
百目鬼「10日離れて〝寂しい〟のが、自分だけだと思ってるんだろ…」
マキ「!?!?!?」
心臓が…
百目鬼「俺が納得する〝答え〟(いい声)で啼くまで、蜂蜜漬けにして舐めてやる」
…壊れ…ちゃう…
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