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悪癖を治そうとすると違う悪癖を生む⑤
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度数の高いアルコール。
頭の中グルグルで…
10日振りの神さんは不意打ちにかっこよすぎる殺文句言ってくるし。
全身が心臓になったみたいにドッキンドッキン脈打って震える。
唇が触れた瞬間、身体中の血の流れが加速して全身性感帯になっちゃったみたいに沸騰して。
マキ「ん¨んっっ…はァ…ッ…ン」
神さんの熱
神さんの唇
神さんのタバコの味…
神さんの匂い…
神さんの…………
ーープツン…………
マキ「神しゃ…ん…、しゅき…」
寝不足とお酒、欲求不満が過ぎる体に、大好きでたまらない百目鬼神の熱すぎる体温と匂いに、マキの理性の糸が切れた。
百目鬼「ん?…んん¨ッ!?」
下から百目鬼の首に絡みつき、甘いキスを根こそぎ貪るように吸い付く巧みさに、百目鬼は呑まれそうで慌てて離れようとした。しかし、マキは離れまいとしがみつき、百目鬼の体温を求めるように体を擦り付けキスを求める。もっともっとと求められ、あっという間に百目鬼のものは硬くなる。マキの巧みな指と無駄のない動きで、いつの間にか脱がされそうになり、百目鬼はマキを引き剥がそうとした。
百目鬼「コラッ」
マキ「やぁ…」
飢えた可愛らしい獣が、百目鬼の首に絡みつき、息する暇も惜しいと欲情した瞳でもっともっとと唇に噛みつき体を擦り付ける。
百目鬼「マ、マキっ…」
マキ「神さん…神さぁん…」
夢中で求める甘い吐息は、いつもの悪戯な妖艶さとも、遠慮がちに恥ずかしがる声とも違って、必死に縋り付く幼さなさと、発情した理性のキレた甘える姿は、むせ返るほど匂い立つ極上の花の香りのように百目鬼の中の猛獣を誘惑する。
百目鬼「クソッ、俺が理性の飛ばしちゃ意味がねぇのに…、コラッ、腰を擦り付けるな、首を舐めるな」
マキ「神さぁん美味しい…」
百目鬼「グッ…」
キスして貰えないからと百目鬼の首をチロチロ舐め、酔ってうっとり濡れた瞳で見つめながら、マキは火照った頬で擦り寄り、自然と紅色に染まった唇を舐める姿は強烈で、百目鬼は今にもマキに襲い掛かりそうな衝動をグッとこらえた。その間も、マキは百目鬼を食べるみたいにペロペロしながら、マキを宥めようとする百目鬼の手を押しのけて、百目鬼の雄々しく立ち上がるモノにかぶりつく。
百目鬼「ッ…、マ…キ…」
百目鬼のことを求めるマキが可愛くて、引き剥がそうにも乱暴にしそうで出来ず、優しく話をしたいのに、好き好き縋りつかれて可愛くて仕方なくて、なかなか話は進まないのに、マキの巧みな舌使いに欲望でどんどん追い込まれていく。
百目鬼「ッ…。マキ、ご褒美が欲しいなら、いつまでもふざけた事言ってないで腹の中晒せっつってんだろ!」
マキが素直になれれば…と、自分の中の猛獣を押さえつけ、百目鬼は食いしばってそう言ったが、その表情はまるで鬼のように恐い。
気持ちはいつもマキに優しくしたいと思っていても、いつまでたっても言うこと聞かない自分の中の猛獣に、その表情は常に眉間にシワがより、誰にも百目鬼の心の声は届かず、相反した表情は相手を怯えさせてしまう。
自分のことを、唯一怖くないと言ってくれたマキにさえ、いつまでたっても上手く心を伝えられない。
「愛しい」という感情が言葉になると、何故かいつも可愛過ぎるマキに反応する獰猛な猛獣を押さえつけたり、嫉妬と独占欲に汚い言葉に変わってしまう。
伝わらない伝わらない…
そう焦る気持ちは、さらなる強面の表情に変わってしまい、マキを怯えさせる…
マキ「ごめんなさい…」
震えるそんな言葉が聞きたいんじゃないと、悲しみさえも怒りに変わる。
だけど百目鬼は分かってない。
マキは、怯えているのとは〝ちょっと違う〟。
〝そういうんじゃない〟
百目鬼「俺が、恐いか?…、だから言えないのか…」
マキ「ふぇ?…、コワイ?。こんな可愛いうりゅうりゅの瞳をしたティーカッププードルちゃんが?」
百目鬼「ハァ?。ふざけんな、震えて泣きそうな癖に」
百目鬼が震えるマキの手を掴むと、マキは、自分の腕を掴む百目鬼の手をそっと猫みたいに舐めた。
マキ「〝そういうんじゃない〟」
百目鬼「ッ?!、だから!そういうんじゃないってなんなんだよ!」
マキ「僕は、神しゃんが大好きって事」
百目鬼「俺は!お前が頑固で我慢ばっかしやがるから、何して欲しいか言えっつってんだよ!お前は何がして欲しくて、我慢して遠慮した結果、オモチャが欲しいとか言い出したんだろ?だから、俺が知りたいのは、結論じゃなくて、過程だ!!お前は何がして欲しい?」
マキ「…神さんが…欲しい…おっきいの頂戴…」
酒に酔った潤んだ素直な瞳。
マキの本心だろうと思う。思うが、百目鬼が欲しいのは、体の話ではなく、心の話。だから、「そうじゃねぇだろ」と百目鬼は怒鳴ろうとした。
その大きな口に…
小さなマキの唇が、カプッと愛らしくはんだと思ったら、百目鬼の頬に、暖かい雫が触れた。
マキ「…お…ね…がい、ギュってして…」
その切実な震える声は…。
まるで捨てられた子猫が、雨の中ずぶ濡れで誰かを呼ぶようで…
そんな状況には百目鬼は覚えがあった…
以前、矢田が猫のミケを拾ってきた時。
雨に降られてぐっしょり濡れて薄汚れた雑巾みたいで、毛が濡れて体に張り付いて、ガリガリに痩せた体が丸わかりだった。怪我もしてて、寒さと空腹にブルブル震えるのに、暖めようと手を出すと、怯えて逃げる。それなのに、ミィミィ悲痛に鳴いてて助けを求めてた。
百目鬼と矢田にはお手上げで、杏子を呼んだ。杏子が根気強く相手して、なんとか体を拭いてご飯を食べさせてやれた。
助けを求めて泣くのに、その手を拒む。
寒いだろうに、お腹が空いてるだろうに、怯えて逃げる癖に、『助けて』って泣く…
あの時と同じ…
助けたいのに、どうしてやればいいのか分からない…
心を救ってやりたいのに、マキが口にするのはsexの事ばかりで…
だから口を割らせたかった…
だけど…
震えて求める声に、答えてやらなければ、いったいなにができるというのか…
マキの言葉に答えてやりたいという気持ちと、体じゃなくて心を救ってやりたかったのにと諦めにも似た気持ちで、百目鬼はマキの本音を聞く前に自分の理性が切れてしまうかもしれないと思いながら、マキを抱きしめた。
百目鬼の頭の中は、〝クソッ、これで俺がキレちまっておしまいだ〟そう思っていた。
腕の中のマキの温もりに、愛しいさがつのり百目鬼の体温と欲望は爆発寸前で…。
マキ「……もっと…」
百目鬼「あ?」
マキ「もっとギュッとして…」
かなり強めに抱きしめても、マキはもっとと縋り付く。
百目鬼「これ以上はお前が折れちまう」
マキ「やだぁ…、くっついて…たいよ」
百目鬼「ッ!?」
マキ「神さんがいい…」
涙ぐむマキの切ない声にこれ以上なにがしてやれるのかと胸が締め付けられた百目鬼の腕の中で、マキがゴソゴソしたかと思ったら、百目鬼Jrを握りしめ、いつの間にかズボンを脱いだマキのなんの準備もしてないお尻にあてがって押し込もうとしだす。
百目鬼「バカッ、お前はそんな事ばっかしやがって」
百目鬼が切ない胸の痛みを感じていたのに「お前は跨ってなにしてる…」って呆れた声を出すと、マキは悲しそうに目を潤ませ、必死に押し込むのを止めない。だが、入るわけも無い。マキは10日間そこをいじってないし、入るための準備もされてない。
マキ「やだ…、やだぁ…、欲しい…、神さんの頂戴、神さんのいっぱい欲しい…、もう限界、怒らないで…」
百目鬼「怒ってねぇって…」
お酒を飲ませてトバしたから、マキの言葉は駆け引きなんか無いだろうが、百目鬼の欲しい言葉は聞けず、マキはただひたすら限界だから欲しいと強請る。
百目鬼の理性も、そろそろ限界に近かった。
だが、準備をしなくちゃマキが傷つく、だから、最後の理性を振り絞り、ローションをとってマキの中を解そうとした。
マキのそこは、ぴったり閉じてて、マキが本当に中を弄ってないのが分かった。
マキ「ンンッ…挿れて…、ぁ…もう挿れて…」
百目鬼「ッ…待て待て、怪我する」
マキ「やだぁ…、一人は…いやぁ…アッ」
百目鬼「は?」
ローションを塗ってるだけなのに、ぎゅうぎゅうしがみつくマキが、百目鬼の腕の中で悶えながら胸元でで荒い吐息を漏らし、百目鬼の指がゆっくりと入り込んだ瞬間、ビクッ体を震わせた。
百目鬼「ッ!?」
荒い呼吸をしながら、とろっとした瞳で放心するマキは、何もしてないのに果ててしまった。
マキ「…はぁ…はぁ…、いい子に…してたのに…酷い…」
百目鬼「ッツ!!…あーもーッ…畜生ッ、分かった分かったッ!」
くしゅっと拗ねたマキに百目鬼の理性の限界も限界の限界。
キレるよりマシだと、可能な限り優しく抱きしめて、マキの中を少しばかり早急に広げ、ローションを足した。
マキ「ふぁあアッ…あぁッ…やぁ…早く…ンンッ」
涙目がとろとろ快感に蕩ける。
その瞳をなるべく見ないようにしながら、早くしてと急かすマキの中を解して広げ、限界ギリギリの理性に酸素を送ってなんとか働かせる。
マキ「じ…ん…さぁ……ん」
百目鬼「クソッ、これ以上可愛くなるな」
マキ「神さぁん…神さぁん」
甘い吐息で何度も何度も求められ、本来ならもっと準備したいところだが、百目鬼も限界だった。
ずっとずっと憧れて、ずっとずっと欲しかった。
自分を好きだと言う恋人。
憧れは理想より過ぎた現実となり。
美人で可愛すぎてエロ過ぎる恋人に求められて、我慢なんて、あってないようなもの。
マキ「神さぁん…もぉ…、お…願い…」
百目鬼「チッ、力抜けよ、傷つけたくねぇ…」
狭すぎると分かりながらも、限界に達したマグマをゆっくり押し込むと、熟れて待ち望んでたそこは、百目鬼の大きなものを喜んで受け入れズブズブと吞み込む。
マキ「はぁあっ…じ…神さぁぁん…」
歓喜した体がしなって震え、狭くてキツイはずなのに、その表情は喜びに満ちて蕩ける。
百目鬼「クソッ毎回俺が先に負けちまう…」
マキ「神さん…大好きっ…」
百目鬼「クソッッ」
マキ「あっ…ああぁぁ…神さぁん…神さん…、気持ちいいッ、気持ちいいよ…。会いたかった…会いたかったよ」
百目鬼「グッ!。今言うのか…」
やっと聞けたと思ったら、これじゃあ百目鬼に会いたかったのか、チンコに会いたかったのかと余計なことを思ってしまうと思いながら、啼いて喜ぶマキを愛おしく強く抱きしめ、奥まで狭くなった中を突き上げて、百目鬼は複雑に笑った。
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