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マキ様と百目鬼さん④
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家に帰った僕は、早速百目鬼さんから貰ったプレゼントを持ってリビングに向かった。
リビングには、百目鬼さんの飼ってる猫のミケと、僕の飼ってる子犬、トイプードルのキングが仲良く遊んでた。
マキ「キング、見て見てぇー♪」
子犬のトイプードル、キングに、百目鬼さんに貰ったキラキラクリスマス仕様のラッピングのされた箱を見せると、〝何々?新しいおもちゃくれるの?〟って期待に満ちた瞳で嬉しそうに寄ってきた。
マキ「あはは♪、キングのじゃないよ、百目鬼さんが僕にくれたんだよ」
そう言っても、キングはワクワクした瞳で箱の匂いを嗅ぎ、〝食べ物じゃないなぁ〟ってクンクン鼻を鳴らして、嗅ぎつけた。
キング「ッ!キャンキャン!!」
このプレゼントが、百目鬼さんからのものだと分かると、キングは激しく吠えて警戒態勢。
キングは、僕とラブラブの百目鬼さんがあまり好きじゃない。
キングと百目鬼さんはいつも僕を取り合ってるから、ふふっ♪。
キングがプレゼントに夢中になるから、猫のミケも気になったのか、僕に寄ってきた。
猫のミケは元は野良猫。矢田さんが拾ってきちゃって、今は百目鬼さんが飼ってる猫、去年子猫を産んでお母さんになったけど、子猫はみんな貰われて今はミケ一匹。子犬のキングと違って落ち着きのある猫ちゃん。ミケは、百目鬼さんが大好き。
ミケ「ニャァー」
マキ「あっ、もしかして、ミケは中身が何か知ってるの?ミケと百目鬼さんで選んでくれたの?」
ミケ「ニャァー」
マキ「ふふっ♪どうもありがとう♪」
箱の大きさは、ハンカチより一回り小さい。
厚みはほとんどなくて2・3センチ
中身を想像できない。
タオルかな?
だけどクリスマス仕様の包装紙を開けたら、立派な某有名ジュエリーショップのロゴの入った箱が出てきた。
マキ「うえっ!?ジュエリー??」
高そうな箱に驚いて変な声が出た。
僕にはプレゼントを買うなと言っといて、自分はジュエリー買うとかズルくない??
プレゼントは嬉しいんだけど、高そうなこの箱に腹がたつ複雑な心境。
僕にはお金使うなって言った癖に。
さて、中身は何だろう?
平たい四角形の箱…ネックレス?
中身を想像しながらそっと覗き込むように開けたら、そこには真っ白でキラキラしたものが入ってた。
マキ「あっ…」
それは、僕の欲しがっていたものにすごく近い物。
真っ白なそれを手に取ったら、先端の物か揺れてキラキラ光った。
マキ「うわぁあ……」
歓喜の吐息が漏れ、今すぐ百目鬼さんに抱きつきたい衝動が爆発した。
*******************
マキ「百目鬼さん!!」
勢いよく事務所に飛び込むと、事務所のみんなが仕事を中断して僕に大注目。
そしてさっき付けてなかった首元のそれを見つけ、驚いた檸檬さんが大声を上げた。
檸檬「うわっ!?マキちゃんに首輪が付いてる!?」
僕の首には、真っ白の細いダブルベルト。
真ん中には石がぶら下がっててキラキラ光ってた。
矢田「首輪?!マジっすか!?」
矢田さんが絶叫。
檸檬さんが僕の所に飛んできて、首元をまじまじ見ながら言った。
檸檬「百目鬼さんの独占欲もついにここまで来たか…」
すると百目鬼さんが、恥ずかしさと怒りで吠えながら、檸檬さんから僕を引き剥がす。
百目鬼「アホどもがッ!!首輪なわけねぇだろッ!!チョーカーだ!チョーカー!!」
マキ「えぇー、首輪じゃないのぉ?♪」
分かってはいたけど、首輪を否定されて残念な声を上げた僕に、百目鬼さんの苛立った視線が刺さる。
百目鬼「お前がふざけるな、シャレにならねぇだろうが」
マキ「僕は嬉しいけどな♪、首輪♪」
エヘって可愛く笑ったら、百目鬼さんは全力で僕を叱りつけた。
マキ「怒っちゃイヤぁーん♪」
百目鬼「怒らせてるのは貴様だろうが」
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