アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4百目鬼さんとマキ様
-
.
百目鬼「………」
マキとの初めてのクリスマス。
俺は仕事で浮気の尾行調査、今は、対象がラブホテルに入ったから、車で待機して証拠写真を撮るのを待ってる。
マキは、そんな俺と一緒の車の中にいて、助手席から甘えるように俺にもたれかかってリュックを抱えて大人しくしてる。
かれこれ数時間…
マキは本当に黙って隣にいるだけだ。
百目鬼「…マキ、暇だろ、本でも買ってやろうか?」
マキは、少し眠そうなうっとりとした瞳で俺を見上げて、嬉しそうにニパッと笑う。
マキ「平気♪」
このバカは、どこまでも馬鹿だ。
百目鬼「ただ横にいるだけなんて暇だろ、なんかしてていいんだぞ」
マキ「百目鬼さんにくっついてるから平気♪それに携帯もあるし♪、百目鬼さんが時々話しかけてくれてるし♪」
…。
百目鬼「俺が気になる」
マキ「えっ、邪魔?」
そう言ってマキはパッと俺から離れた。
このクソガキが!!何度言ったらわかるんだ!
邪魔だなんて言ってねぇ!!
ただ、どうしようもなくクソ可愛いんだよ!!
百目鬼「だから!邪魔じゃねぇって言ってんだろ!」
マキの頭を鷲掴みにして元の位置に戻すと、マキはパチクリしながらも嬉しそうに笑って俺の体にすり寄った。
お前は猫か!
日向ぼっこで膝の上でじっとしてるミケか!!
人間だろ!もちょっと人間らしい欲はないのか!!
あるだろ!出せよ!言えよ!言葉にしろ!!
本当はもっとイチャイチャしてーだろ!
デートの一つでもしてーだろ!!
糞馬鹿可愛い淫乱魔性のくせに!!
百目鬼「やりたいこととかねーのか!」
マキ「もぉー、百目鬼さん仕事中でしょ。僕を見てないでラブホの出口ちゃんと見てなきゃぁ♪」
なぜお前に注意されなきゃならない…
俺は、お前のことを考えてだな…
…正論なので、視線をラブホの出口に戻す。
だが、納得いかないモヤモヤがして、何故俺がこんなにヤキモキしなきゃならないのか分からない。
マキ「ふふっ♪僕はバックミラーで神さんの百面相見たり、仕事してる時の真剣な表情を楽しんでるから暇じゃないよ♪」
!?
…。
…。
どうしてくれよう…こいつ…
今すぐ縛り付けてひん剥いて、嫌がるこいつの前と後ろを舐めて泣かせてグズグズに溶かして、散々挿れてと懇願するこいつの耳元で良い声聞かせて撫でくりまわし、ドロドロにしたところで泣いてやめて欲しいと言うほど激しく抱いてイかせて、もうイきたくないってところまで追い込んでから潮吹かせて中イキさせて……
っ…
ッッッッッッッッッ!!
だからッッッ!!
ダメだって言ってんだろうが百目鬼神!!
泣かさないって決めただろ!!
優しくしてやるんだろ!!
マキ「…ふふふっ♪」
百目鬼「何がおかしい…」
マキ「葛藤してる神さん可愛い♪」
ッッッ!
バレてる…
マキ様には俺の思考なんかお見通しってか…?
百目鬼「お前が素直にならねぇーから…」
マキ「そんなムスッとしないで♪ますます可愛い♪」
百目鬼「…お前はどうかしてる」
マキ「うん♪僕はどうかしてる。神さんに溺れてどっぷりつかっちゃってるから♪神さんがいてくれればそれで十分なんだよ」
マキは、満足そうにそう言う。
嬉しそうに、俺に言い聞かせるように。
マキ「そんなに色々悩まなくても、僕は神さんに貰いすぎなくらいいっぱい貰ってるから、今のままで十分だし、一緒に考えていこうって言ったじゃん、神さんがカッコよくなるペースが速すぎて、僕は心臓のドキドキが追いつかないよぉ」
遅すぎなくらいだし。
貰ってばかりなのは俺の方だ。
マキ「今日だって、新幹線とか手配してくれたし。百目鬼サンタさんきたし♪」
百目鬼「そんなことでそこまで喜ぶな…、お前は幸せのハードルが低すぎる」
マキ「そんなことない!神さんが僕のためにやってくれた事だもん!幸せ過ぎて死ぬかと思った!」
百目鬼「死ぬな。…こんな程度で死んでたら、お前はこの先何回死ななきゃならないんだ。一生死に続けるつもりか!馬鹿だろ!」
マキ「………。ふふっ…ふふふふ♪」
突然笑い出したマキは、笑い声を堪えるように体をプルプル震わせだした。
オイ!俺は面白いことを言った覚えはないぞ!!
マキ「…ふはっ♪、僕って、ずっと神さんと一緒にいて、そんなにいっぱい幸せにしてもらえるんだ♪」
百目鬼「……!?」
笑いすぎで涙を浮かべながら、可笑しそうにニコニコするマキが、その潤んだ瞳を幸せそうに輝かせて俺を見上げる。
こいつが幸せで死ぬ前に…
俺が死にそうだ…
獰猛な猛獣が、さっきっから檻の中を暴れ回って…
百目鬼「……」
仕事中…
仕事中…
話題を変えればいいんだ…
百目鬼「…ッ、ところでマキ、その抱えてるリュックはなんだ、暇つぶしのなんかが入ってんじゃないのか?」
いつもは小さな鞄を持ち歩いてるのに、今日に限ってリュックサックを持ってきていた。どうせ着替えとかなんかだろうと思いながら、話題を変えたくてワザと聞いた。
マキ「あぁ…、これ?…えへへ♪♪」
マキは、なんだか嬉しそうにそのリュックを抱きしめて、この上なく可愛らしく照れて笑った。
マキ「百目鬼サンタから貰ったホワイトライオンさん♪♪離したくなくて連れてきちゃったぁ♪♪♪♪」
ッッッッッッ!!!!!!!!!!
ッッッッッッ!!!!!!!!!!
ッッッッッッ!!!!!!!!!!
マキ「えへへっ♪、ちょっと大きいから真空パックしてきたの、でも出しちゃったら目立つし、神さんの仕事の邪魔に……」
ーゴゴッ!!
マキ「ぃ……あれ?…」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
マキ「…ぁ…、やっぱ…ダメ…だった?…」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
糞馬鹿淫乱魔性のくせに…
可愛すぎるお前が悪い!!
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 170