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俺たちの始まりは【華南】3
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俺の初体験は、
小学5年の時。
兄のセフレの1人の綺麗なお姉さまだった。
早かった?精通は来てたぜ。
俺は、4人兄弟の三男坊。
一番上の兄、西牙(さいが)は優秀でエリート様。複数の女と付き合ってた。兄曰く、どれも本気で、女はみんな承知の上だと。
2番目の兄、東紫(とうし)はチャラいけど頭は良い。チャラいだけあって、来るもの拒まず去るもの追わず、浮気当たり前で、本気になった事がない。
四男で弟の北斗(ほくと)、見た目も頭も普通くらい、だが、運動神経が良く社交的。兄達がダラシないせいか、北斗は1人と付き合う。ただ、コスプレ好きで好奇心旺盛。
俺ら兄弟は、全員性欲が強く性に乱れた環境にあった。
母ちゃんと父ちゃんもいまだにお盛んだしな。
遺伝ならどうしようもない。
俺は、いろんな奴と付き合ったりしたが、ちゃんと1人を大事にしてた。
だけど、全員かなり年上で、みんな俺を年下扱い。最初はそんな年上エロォーっとか思ってたが、誰も俺とちゃんと向き合ってないってーか、俺を俺としての男扱いしてないっていうか…。俺だって男だ、エスコートとか、喜ばせ方とか、いっぱい教わったが、なんか、俺が彼女達を支えてる感が欲しかったというか、俺が支えてやりたかった。
男のプライドってやつかな?…だけど、そんな事を考えてふてくされるのも、子供な気がして…。かといって、歳の近い女も年下も、今更子供っぽくみえて、女もセックスも、高校生になる頃にはやり尽くした感があったから。恋愛に行き詰まってた。
だが、性欲は溜まるし、お姉さまに誘われれば付いて行く。
女性は柔らかいし気持ちいし、可愛いし話も面白い。だけど、一番一緒にいて楽しいのは、彼女達じゃなかった。
むつ『おーい華南!今日俺ん家集合なぁ!!』
むつ…。
金髪の小柄な獣。
俺様で我儘だけど、こうと決めたら曲げない、真っ直ぐで熱い。ここらじゃむつに敵う奴はいない。短気でキレたらなかなか手に負えないが、そんなむつは、一度懐に入れた仲間を物凄く大切にして、そして…、屈託なく笑って信頼する。
むつ『修二とゲームしようぜ!!』
ニカッと笑うその顔は、高校生なのに小学生みたいに
幼くて。むつの表情はくるくる変わる。
むつは短気で良くキレるけど、恐ろしく素直で天然。まぁ、思った事に嘘つけない正直者ってことなんだが。俺には、そんな素直な人間、むつしか知らなかった。
きっと、修二もそんなむつと一緒にいて心地良いんだと思ってた。
修二は、むつとは対照的で、キレないし穏やかで気の利く奴だった。少々チャラケたりしたが、その場のノリを作るためというか、チャラチャラ喋る割に根は真面目で常識的だった。ただ、俺といてもむつといても、どこか秘密主義で、素直なむつとは違ってた。
むつ『今日さぁ、舞花の奴が〝むつ君って良いよねぇ、私は好きだな〟とか言ってたから、じゃあヤらしてよって言ったら叩かれた』
むつは、恋愛に関しては非常に天然が炸裂してて、小学生以下だった。
華南『いやいや、いきなりヤらしてはダメでしょ。まずは雰囲気作ってその気にさせなきゃ』
むつ『結局ヤるんだから一緒じゃん、ヤりてーから好きなんだろ?』
むつの恋愛感は動物並み…。
いや…劣るかも…
華南『むつから好きになった奴はいないの?一緒にいたいなぁって思うような…』
むつ『んーー、いたりはしたけど…、なんか毎回怒られっし。…彼女は欲しいけど、女ってなんか良くわかんねぇことグチャグチャ言ってて面倒いんだよなぁ…』
華南『…だめだこりゃ…』
むつ『俺、一緒にいて一番楽で楽しいのは、華南と修二といる時だし』
むつは、大抵いつもそう言った。『彼女は欲しい、童貞卒業したいけど、お前らといるのが一番楽しい』って。
その時は嬉しかった。
俺も、むつと修二といる時が一番楽しかった。
その気持ちがだんだん強くなっていったのは、セックスに飽きてきたからかと思ってた。
女より友達。
ただそういう風に…
だが、それはある日、俺にもわかる程のハッキリとした違和感に変わった。
それは、ある日むつが放った言葉だった。
むつ『女ってなんであんな面倒いわけ?修二みたいに出来た女はいねーのかよ』
修二『は?僕ちゃん?』
むつ『だってそーじゃん、女はやれ気を遣えデリカシーがないってうっせーし』
修二『…むつは、デリカシーはないよ』
むつ『はぁ!?』
修二『ふふ♪もっと優しくしてあげれば良いのに、むつは気は効かない短気だけど、本当は優しくてカッコ良いんだから』
むつ『貶してんのか褒めてんのかどっちだよ!』
修二『ほら、すぐ怒鳴っちゃう。怒ってなきゃイケメンなんだからさ』
むつ『むぅー』
修二『ふふ♪、剥れない剥れない。今日はむつの家で、大好物のカレー作ってあげるから』
むつ『マジ!修二のカレー超好き!』
修二『…。ふふ♪』
むつ『あー、マジ修二が女なら修二と付き合うのに』
修二とむつが幼馴染で仲が良いのは知ってるし、中学2年から仲良くなった俺なんかより深い仲だってーのも当たり前なのに。
何故か、グサっときた。
むつが、そこらの女にする評価より、幼稚園から知ってる幼馴染の修二を女なら付き合うと言った。
その言葉が、どれだけ素直な深い言葉か…。
その頃から、チクチク何かが引っかかって、でもそれがなんなのか分からない。
俺も2人と仲良しなのにっていじけたのかとも思った。
だけど、それの正体は突然形になる。
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