アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アルバムをなぞる指先の決断2
-
マキ「くあ〜」
大学の授業中についつい出た大きな欠伸は、寝不足のせいで脳が上手く回っていないせい。
でも、これは前みたいに神さんが居ないから寝れなくての欠伸じゃない。
神さんがプレゼントしてくれた、神さんの手作りバイブで遊びすぎたから♪
本物の神さんと同じ絶倫さん♪♪
礼「もう講義終わったよ、なーに?マキちゃんずっとニヤニヤしながら欠伸しちゃって」
マキ「フフッ♪、礼ちゃんのエッチ♪」
同じ講義を取ってる友達の礼ちゃんとみみちゃんが、またどうせ百目鬼さんの事考えてるんでしょってニマニマ話しかけてきた。2人は腐女子だから、僕と百目鬼さんの関係に興味津々。
礼「さては、百目鬼さん帰ってきて昨日はラブラブしてたの?」
みみ「礼ちゃん下品」
礼「みぃちゃんだってさっきそう言ってたじゃーん」
みみ「百目鬼さん帰ってきたなら今日はマキちゃんすぐ帰るの?」
礼「無視!」
仲良しの2人はいつも漫才みたいに息ぴったり。
マキ「フフッ♪百目鬼さんが帰ってくるのは明日だよ♪だから今日はお買い物するんだぁ♪」
そう、いよいよ明日、百目鬼さんが帰ってくる。
せっかくだから、ご飯作って待ってようと思って、今日はお買い物して帰るんだ♪
最初は修二に手伝ってもらおうと思ったんだけど、修二が都合がつかなくて、今日は奏一さんが手伝ってくれるって。最初は申し訳ないから断ったんだけど、奏一さんが「俺の腕が信じられないのか」ってニコニコしながら怖いトーンで脅してくるんだもん。
怖くないけど、修二が奏一さんに手伝ってもらいなって、困った顔してたからお願いした。
だったのだけれど…
奏一「ごめんねマキ…」
奏一さんの店に着いたら、奏一さんが物凄い申し訳なさそうに謝ってきた。
なんでも、バイトが火傷して、仕事に出る事になっちゃったらしい。
マキ「気にしないで下さい」
奏一「本当ごめんね。その代わり、緋色が買い物手伝うから」
緋色「ウッス!任せてください奏一さん!」
…。
いや、結構です。
また現れた…
何故、緋色さんが居るのかというと、最近、緋色さんは奏一さんに色々相談してるらしく。今日もたまたまお店に来ていたらしい。
さっきまで火傷したバイトの子を病院に車で運んでくれたり色々手伝って、午後の今まで店にいたんだって。
僕の顔色を察知した奏一さんが、僕の耳元でこっそり聞いてきた。
奏一「緋色がなんかした?」
大丈夫、何も(セクハラ)されてませんよ。
って答えようとして、奏一さんの純粋に心配してる瞳を見て思い出した。
奏一さんは、純粋な修二の、さらに上を行く、ピィアピィアっ子のノーマルお兄さん。
危ない危ない。セクハラなんて言葉、男同士に敏感な奏一さんに使っちゃマズイ。
マキ「アハッ♪何もされてないよ♪」
奏一「何か失礼なことしたんだね?」
NOと言ってるのに何故Yesと捉える?
修二より強くて頭が良い分、奏一さんはとても厄介。
奏一「緋色、正月に会った時にマキに何かした?」
緋色「やだなぁw、俺が何したっていうんですかぁw」
あーあ、緋色さんったら、いかにもなんかしましたって顔して笑ってる。
奏一さんに怒られちゃうよ…。
奏一「…、あっ!…まさか〝また?〟」
また?
緋色「えへへ。美人だからつい…」
奏一「ハァー…、まったく…」
緋色「でも首を縦に振ってくれないんですよ。だから、俺の作品色々見てもらって、今口説いてるとこw」
奏一「えっ?じゃぁ、まさか…、見せたのか?!」
急に顔色を変えた奏一さんがブワッと照れたように真っ赤になり、緋色はいたずらっぽく笑った。
緋色「アハッ、展示会に呼びましたから完成品は見ましたよ」
展示会!?
緋色「大丈夫、奏一さんモデルのラフは見せてないから」
!!??
奏一さんがモデルと聞いて、展示会場の作品の中の一枚を思い出した。
マキ「…白い…ペガサス…」
緋色「ピンポンピンポン♪」
マキ「あれ奏一さんだったんだ!!そっか、そうだよね!すっごいカッコ良かったもん!すっごい分かる!綺麗で真っ白でいて透明感のある澄んだ色合い!気高く凛々しくて優しい奏一さんのイメージにぴったり!」
あの素敵な絵が奏一さんだった事実に大興奮した僕の言葉に、奏一さんは真っ赤な顔から湯気を出してめっちゃ照れて、そんな奏一さんを見ながら、緋色はニマニマしてた。
緋色「あの絵ね。最初のラフはペガサスじゃなくて奏一さんをスケッチして書いたんだよw、見たい?」
マキ「見たい見たい!!」
驚く奏一さんが口を出すより早く、僕が挙手すると、奏一さんは羞恥に耐えられず困った顔して間に割って入る。
奏一「バッ、バカ!待て待て緋色!」
奏一さんは、断固反対だと言うように緋色を威嚇したが。緋色は堪えた様子はなくニマニマしっぱなし。
僕は僕で、奏一さんの絵が絶対見たいから、最上級の笑顔もとうるうるの瞳で上目遣いの可愛子ぶりっ子攻撃。
マキ「えー、お願いお願い♡僕も奏一さんの見たい見たい♪いいでしょぉう♡お願ぁい奏一さぁん♡」
奏一「ぐッ……」
マキ「ちょっとだけ♡ちょっとだけだからぁ♡カッコいい奏一さんをちょこっとだけ♡」
奏一「ッ…、あ、あのね、マキ…」
マキ「なぁに♡奏一お兄ちゃん♡」
奏一「ツッ!!!!。………分かった……」
マキ「わぁーい♡奏一お兄ちゃん大好き♡♡」
緋色「うわっ、マキちゃんが奏一さんをノックアウトしちゃったよwww」
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
108 / 170