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そして翌日、俺は宣言通りシロに朝飯(極上鮭定食1万円也)を奢らせ腰が痛いとぶつぶつ呟くシロを黙殺しながら学校へと登校してきた。
チャイムが鳴ると同時に梅田が教室に入って来る。
「席つけー、HR始めるぞー」
教卓に立った梅田と目が合う。
一瞬、此方を見て梅田が微かに笑った。
しかしすぐに視線は外され、梅田は教室全体を見渡しながら口を開く。
「今日はこの後体育館で新入生の顔見せを行なう。その前に、だ。中等部では無かった高等部からの新しいシステムを教えておかなきゃならねえ。まあ、知ってる奴も多いだろうがな」
梅田の言う通り、大多数が訳知り顔をしていた。
知らない方が少数派らしい。
「高等部からは、主従制度と言われるものが追加される」
主従制度とは。
元々、社長子息や重役の息子が通う金持ち校ならではの雇う側と雇われる側との信頼関係や忠誠心を築く為の制度だったらしい。
お互いの同意の上で無ければ主従制度は成り立たず、契約は成立されない。
その代わり一度契約を結ぶと、密閉された空間での集団活動に有りがちな虐めや恐喝、暴行等の被害に受ける事は無く、仮に受けた場合に重罪として扱ってもらえる利点がある。
勿論契約の解消も可能だ。
そして主人となる側の人間は従者となる側の人間と無制限に契約を交わす事が出来るが、従者となる側の人間は主人となる側の人間を1人しか選ぶ事は出来ない。
これが大方の主従制度の内容だ。
一応今でも表向きはそうなってはいるが、実態は全く違う。
長年の学園生活の中で暗黙のルールとして追加された制度。
「それを俺達が学生だった頃は“パートナー制度”と呼んでいた。今も変わってはいねえみてえだがな」
梅田が呟くように言う。
この学園に勤務する教師の殆どがこの学園のOBらしく、梅田もその内の1人のようだ。
「何の因果かこの学園には昔からゲイやバイしか集まらなくてな。しかも生徒の大半がSかMの性癖を持つ。となると校内じゃ毎日のようにあちこちで乱交やら強姦やらが多発してたわけだ」
そこで、主従制度の「お互いの同意の上でしか成り立たない」「契約者に危害を及ぼす場合は重罪に処す」という所に目を付けた昔の生徒会と風紀が、裏のルールを設けた。
それがパートナー制度らしい。
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