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翌日。
さすがに2日連続で犯され続けたのが響いたらしく、シロはベッドから出てこれなかった。
俺のベッドにシロを寝かせたまま、朝食と昼食を用意して部屋を出た。
教室に入れば昨日と変わらず、崇拝した眼差しで此方を見てくるクラスメイト達。
けれど話し掛けてくる事は無いので、まあいいか、と放置して授業が始まるのを待った。
「授業始めるぞー席つけー」
始業のチャイムと共に梅田が教室に入って来る。
1限は英語だ。
「昨日やったテスト、採点終わったから名前呼ばれた奴から取りに来いよ」
そう言ってテストを返し始める梅田。
滞り無く次々とテストが返されていく。
因みに俺は95点だった。
「これで全員返し終わったな。赤点だった奴、来週の月曜日同じ問題で再テストすっから勉強しとけよ」
梅田がそう言うと、ちらほらと聞こえるブーイングの声。
うげーとか、まじかよーとか言ってる奴はきっと赤点だったんだろう。
「特に美作!お前3教科共赤点らしいから必死こいて勉強しろよ!」
梅田の声で1人の生徒に視線が注目する。
美作 虎太郎。
このクラスで1番ヤンチャな風貌をした生徒だ。
オレンジ色に近い金髪に、だらしなく着崩した制服。
「げ、マジか。勘弁してよ。俺勉強嫌いなのに」
名前を呼ばれた美作が、思いっきり顔を顰める。
明らかにヤンキーな美作はやはり怖いらしく、その表情を見て全員が視線を逸らし前へと体を向き直した。
けれど梅田は相変わらず不遜な態度で美作を見下ろしていた。
「諦めろ。赤点取る馬鹿が悪い。明日から週末で猶予はあるし、覚悟決めて勉学に勤しめ」
「えー無理、どうせ勉強してもわかんねえし」
「お前なー……」
早くも匙を投げる美作に、さすがの梅田も呆れた様子。
不意に、梅田と視線が合う。
どうにも嫌な予感しかしないのは俺だけだろうか。
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