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会長室
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時間はさかのぼり……
「……そういう事か。」
波留は、清達に話した内容を羽柴に話し終えると苦笑した
「すみません…こんな理由で迷惑かけてしまって…」
「いや、俺はそういう事なら全くもって許せるぞ?…お前も若いのに大変だな。」
羽柴は波留の前に座り込むとゆっくり優しく頭を撫でてくれた
多分、清の行動は多分この人からの受け譲りだろう
「慣れてますから……っ、もぅ…。」
その優しさに少し涙ぐみながら言うと羽柴は溜息をついて波留に言った
「慣れて嬉しい事じゃないだろ。それは…。」
だが、一人でいることに、誰にも頼らないという事に慣れきった波留に清達は優しく手を差し伸べてくれた
「でも、あの時キヨに会わなかったら…俺、まだ一人でいたと思います。」
「まぁ……、それも何かの縁ってやつだろ。」
「そうですね。」
はにかむような笑顔で言うと、羽柴は波留にでこピンをした
「その顔は、あまり見せるなよ?」
「……?」
「あいつ等は怖いぞー……」
幽霊の存在を子供に教える親みたいに言う羽柴に、波留は思わず笑う
「お父さんみたいですね…会長って。」
「そうか?…まぁ、組を持ってる時点でそれくらいの心構えはできてるからな…。お前も親父みたいに思ってくれていいぞ。」
お父さんか……か。
懐かしい響きに心の何処かがほっこりとする
「おー、おー、大きな子供が一人増えちまったよ…って、お前からしたら親父なんてこれ位の歳か」
「そうですね…」
「じゃあ、お前は俺の部下であり、子供だ。…どうだ?この設定は」
楽しそうに話す羽柴に波留も頷く
「はいっ‼」
「……いい顔になったな。」
羽柴は波留の前から立ち上がると、腰に手を当てて微笑む
「…そうですか?」
「あぁ、…そうだ、お前に俺からちょっとした詫びをしてやる。そこにうつぶせで寝てみろ」
波留はそう言われ首を傾げながらソファーに横になって寝た
「変な事はしないから安心しろ。ちょっとこれには自信があってな…」
ソファーに横になった波留に向かって言うと、羽柴は腕をまくり波留の腰を揉んだ
「…っんん」
そう、いわゆるマッサージだ。
そして先程の出来事に至る…
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