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談話室 1
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清が物凄い勢いで逃げて行った後、波留は会長からのマッサージを終え元いた部屋へと戻った
「……キヨ。大丈夫なの?」
少し、彼に悪い事をしてしまったのではないかと心配しながら猇に尋ねると、猇は笑いながら答えてくれた
「心配なら、見て来てやれよ。」
「見て来てやれよって……」
それはそれで、波留が清の事を気にかけてるみたいな言い方ではないか。
「俺達が行くよりもいいかもしれないな。」
眼鏡をかけた男性、真尋が波留に言い猇に同意を求める
「お前もそう思うだろ?」
「まあな。」
背の高いコンビで話され、波留は交互に首を動かしては会話を聞く
「いいかもしれないっすね。総長、波留にベタベタっすし」
そう言って来たのは、パーカーをだらしなく着てニンマリと微笑む光樹だった
「ベタベタ……?」
「うん、ベタベタ。…あ、そうだ。俺、お前にまだ自己紹介してなかったな。」
犬みたいに懐っこい笑みを浮かべて言う光樹に波留はこくりと頷く
「うん、してないですね…?」
「今するのかよっ‼︎」
光樹の急な話題転換にツッコミを入れる真尋
「えー、だって真尋さん。俺、なんだか今やらないとこいつと友達になれない気がするんすっ‼︎」
「本当にいつも唐突な野郎だな。光樹は…」
会長もお手上げなのか、苦笑いで肩をすくめた
「なんすかその目は‼︎…まぁ、いいっす。」
光樹は頬を膨らましながら言うと、波留の目の前にやってき、ころっと表情を変えて自己紹介を始めてくる
「俺は夜久光樹(やく みつき)。歳は20で、羽柴会羽柴組直系瀬戸組若頭っす」
長々と組名を話した後、握手の手を差し出され波留はその手をゆっくりと握った
「よ、よろしくお願いします?」
「歳が近いから、下の名前で呼んでくれっ‼︎俺も、波留って呼ぶからよ。…あと、敬語じゃなくて全然構わないし、何かあったらいつでも俺に言ってくれよなっ‼︎」
「ほれ、光樹。それ位にしておいてやれ。このまま行くとお前、止まらなさそうだしな。」
真尋に止められ、光樹は勢いよく振っていた波留の手をぱっと離す
「……じゃあ、光樹。…これからよろしくね…?」
波留は、改めて彼に言い直し微笑み交じりに言うと光樹の表情は、パァッと明るくなる
「あぁっ‼︎よろしくっ‼︎」
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