アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
飲みに行きたい 2
-
羽柴が部下達に事情を伝えてる間、波留達は談話室のソファーに座っていた
「…あ、そうだ。」
光樹と清にベタベタとされている波留に話しかけてきたのは真尋だった
「はい?」
「俺の紹介をまだしてなかったな。」
「そうですねー。…キヨっ、暑いよ。」
波留はこちらに向かって傾いてくる清を片手で押し戻しながら真尋に言う
「じゃあ、簡単に説明だけしておくか。…羽柴会瀬戸組組長の瀬戸 真尋(せと まひろ)だ。…歳は25で、こいつらの中では1番年上だな。」
「俺は真尋さんの部下なんだー。」
光樹が波留の隣で楽しそうに言い真尋にVサインを送る
「光樹は俺が小さい頃から育てたようなもんだな。…まぁ、お陰様で何処へでも着いてくるようになっちまったがな…。」
(それだけ、真尋さんを慕ってるって事じゃないのかな?)
波留は光樹と真尋を交互に見て、小さく笑った
「仲が良いんですね。」
「でも、真尋さん俺の事こき使ってばっかなんだぜー?」
「お前は人当たりが良いからなー…」
2人は言い合いながらも楽しそうにしている
「まぁ、いいっすけどー。」
ぶーっと口を尖らせながら、言った光樹の口を波留は無心で摘まんだ
(……なんか、可愛い。)
「んぐっ⁉︎……むぅーっ‼︎」
苦しそうに俺の膝元を軽く叩いて、やめるよう訴えてくる
(鼻で息すればいいのに…)
波留は光樹の口からぱっと手を離すと、彼は思いっきり息を吸った
「波留ーっ‼︎…お前はー。」
落ち着いた光樹が、波留の頭を小突きながら笑う
「この通り、光樹くんは勉強が苦手です。」
清が右から波留に言い、長い指を一本立てながら夜久に質問をした
「今のは、様々な対処法がありました。さて、なんでしょう?」
波留を挟んでのクイズ大会が開かれ、左右が忙しくなる
「……?」
光樹は光樹で答えが解らないのか、首を捻って考えては頭を抱えていた
「お前等、その続きは飲んでる時にやれー。」
いつの間にか猇が部屋の外に出ており、扉から顔を出して言う
「あ、準備整ったー?」
「おうよ。」
「んじゃ、波留の入会記念にぱーっと飲みに行きますかっ‼︎」
そして、波留達は車へと乗り居酒屋へと急いだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 557