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飲みに行きたい 3
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街もすっかり暗くなり、2台の車を走らせて向かったのは、羽柴が昔から使っていると言うあるバーだった
「……お洒落ー。」
てっきり、居酒屋に向かうと思っていた波留は外観に思わず息を飲んだ
西部劇に出てきそうな木で作られた外観に、レンガ作りの内壁は落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
カウンターに並んだ大量のボトルやグラスはテレビでしか見たことのない世界で波留は首と目をしきりに動かしてインテリアの配置や色合いなどを目に刻んだ
(きちんと見合った配置にしてる……)
そんな波留をカウンターに座った猇が呼び寄せ、彼の隣へと座った
「初めてだろ。こんな場所。」
猇がカウンターにいるマスターにウイスキーを頼みながら俺に話しかけてくる
「うん。」
「此処は親父のお得意先だ。」
「へぇー……」
マスターの手慣れた手つきをチラリと眺めながら猇に言うとふいにマスターが話しかけてくる
「そちらの方は、どうなさいますか?」
キョロキョロと眺めている波留にマスターが問いかけてき思わず肩をすくめた
「ふぁい⁉︎」
変な声が口から飛び出し、隣に座っている猇が小刻みに震えだす
「……お前。」
「う、うるさいよっ‼︎……。」
真っ赤な顔で笑っている猇に言うと、代わりに羽柴がマスターに伝える
「まだ、未成年だからな。…シンデレラとかあげてくれ。」
「羽柴さんまた、捕まえて来たのですか?」
「いや、俺じゃないぞ。こいつだこいつ。」
会長が隣でツマミを食べる清の肩を叩きながらマスターに言うと、マスターは解ったようで黙って頷いた
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