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飲みに行ったら… 2
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料理を食べ終えた波留は、ふぅと一息つくと猇の方を向いた
「猇ってお酒に強い方なの…?」
先程からお酒を飲んでいる割に酔った気配が全くしてこない
「あ?…まぁ、元々強い方ではあったからな。最初は潰れるまで飲まされたもんだぜ?」
「え…。…俺もそれやられたりするの…?」
それだけはごめんだ
「ばか、やらねーよ。多分ヤった次の日よりキツイぞ。あれは…」
「っ‼︎」
何を言い出すのかと思いきや、猇はさらっととんでもない事を言い出す
「ふっ、お前顔が真っ赤だぞ。」
タバコに火をつけて、それを指で挟みながら猇が面白い物を見るように言う
「こ、猇がそんな事言うからだよ‼」
真っ赤な顔を冷やすように、波留は手元にあったグラスを掴むと勢いよく喉に流し込んだ
「…あ、波留さん。それはお酒…」
マスターがそう言った頃には既に遅く、グラスに入っていた酒は半分ほどなくなっていた
「……へ?」
波留はグラスをテーブルに戻すとマスターの顔を見る
「今飲んだのは俺の酒。お前のジュースは飲み終わってたからマスターがいったん下げたんだよ。」
猇が落ち着いた様子でタバコを吸い俺に向かって言い、にやりと笑った
(ウソだろ!?…てかなんで落ち着いてるんだよ‼)
飲んでしまった酒のグラスと苦そうな顔をしているマスターを交互に見ながら波留は血の気の引いた顔をする
「マスター。水、波留にやってやってくれ。…大丈夫だからお前も落ち着け」
猇はマスターに水を頼むと落ち着かせるように波留の頭に手を置きぐしゃりと乱雑に撫でた
「……う、うん。」
(でも、猇が飲んでいたのってウイスキーだろ?…ウイスキーのアルコール度数って結構高いって聞いた覚えが…)
誰かから教えてもらった知識を思い出し、波留の頭は焦れば焦るほど混乱し出す
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