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飲みに行ったら… 5
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「……ったく。いちいちうるせぇんだよ。」
頭をかきながらタバコを洗面台に押し付けて火を消し、座り込んでいる波留に話しかけて来た
「大丈夫か…?」
「…平気。猇が来てくれたから…」
実際、さっき叫んだ声が聞こえてなかったりしたらどうしようとか、このままヤられちちゃうのかと思って怖かった。
「…ん、怖かったよな。ごめんな、すぐ気付いてやれなくて…」
猇が波留を抱き寄せ、落ち着かせるように背中を何度も摩ってくれる
「…ううん。…猇。」
「……ん?」
「来てくれてありがと…。」
猇の服をぎゅっと掴み彼が今自分の目の前にいるんだという事を確認する
「いや。お前が無事で何よりだろ?」
「うん…。」
顔が赤いのはきっと酒のせいだと思い、猇の胸元に身体を預けた
「酒が回ってるのか…。波留、立てるか?」
猇が波留の耳元で囁くように言い、ビクリと反応する
「っ‼……わかんない。」
「何反応してんだよ。…ったく、ほれ、首に手回せ。」
少しニヤつきながら猇が言い、波留は言われた通り彼の首に手を回した
すると猇は波留の尻と背中に手を当てて姫抱きの状態で持ちあげる
「ちょっと、猇!?」
波留は猇に抱き上げられる状態になり思わず両手で彼の肩を持ち、正面から顔を見た
勿論、少しぼやけていて近くでないと顔が解らない
「ん?なんだよ。」
「歩けるから…‼」
「歩いてもフラフラだろが。いいから捕まっとけ…」
波留は言われるがままに猇の首に手を戻し、くらくらする視界の中、猇に抱かれながら手洗い場を出た
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