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飲みに行ったら… 6
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バーカウンターへと戻った波留達は席に座っていた清達に心配の眼差しを向けられる
「猇‼…何かあった?」
「阿保がこいつに近づいた」
猇が波留を空いてるソファーに座らせ、先程まで客が座っていた席を睨みつける
「…そう、だから慌てて出ていったんだ…あいつ。」
清は状況を把握したのかソファーで寝てる波留の前まで来てしゃがみ込んだ
「波留平気?…痛い事されてない?」
波留はこくりと頷き、清達を見る
「へーき…。」
「そっか。」
波留の頭を清が優しく撫でてくれ、波留はその行為に肩をすくめた
「マスター、タオルケットとかあるか?」
猇がマスターに聞くとマスターはこくりと頷き、奥の部屋から綺麗なタオルケットを猇に渡す
「こんなのでよろしいでしょうか?」
「ん、十分だ。…ほら、かけとけ。」
ふわりとタオルケットをかけられ、そのふかふか具合に波留は安心感を覚える
(なんだか、落ち着いたら酔いがぶり返してきたかも……)
ボーっとする頭で隣に座っている猇の方をじっと見た
「……。」
少し苛ついているのか、肘置きに肘を置き頬杖をつきながらテーブルに置かれた酒をグッと飲みほす
(……やっぱり怒ってるかな?)
だんだんと眠くなる瞼に気をつけながら、波留は猇の方へと近づき彼に向かって傾く
コツンと頭が猇の腕にぶつかり、猇が頬杖をやめて波留の方を向いた
「……ん?どうした。」
猇はこちらを見ながら、優しいトーンで話してくれる
「…ねぇ、こう?」
「なんだ?」
「…おこってる?」
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