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飲みに行ったら… 7
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「…はぁ?」
「…むー。…だからぁ。」
波留が頬を膨らませて猇に更に近づき、彼との距離がゼロになる
「…こうがおこってるかってきいたの」
「お前、酔ってるだろ。」
「…よってません。」
「酔ってないは酔ってる証拠だ。あほ。」
でこをデコピンされ、波留の身体は反動で離れる
「…よってらいもん。あついだけらもん。」
「呂律が回ってねぇよ。…マスター、水一杯もらえるか?」
猇は波留が酔っている事を確認すると、席を立ってマスターから水をもらいに行ってしまう
「…おこってる。」
波留はタオルケットを身に巻き、小さくうずくまった
(……そりゃ、俺が悪いけどさ。)
自分の不可抗力に涙が滲む
「…なにうずくまってるんだよ。」
水の入ったグラスを片手に持って戻ってきた猇がふくれっ面の波留に向かって言う
「なんれもない……。」
「…はいはい。ほら、ちょっとそのタオルケット貸せ。」
波留は少しだけ顔を上げ、猇に言われた物を渡す
「…なに泣きそうになってんだよ、ばーか。」
猇は困ったように笑いながら波留に頭からタオルケットを掛け、グラスに入った水を自分の口に含むと俺の唇に重ねてきた
「…んぅっ‼︎」
あご骨を猇の長い指で持ち上げられ、顔を固定される
唇が重なると同時に口内に大量の水が流し込まれ身体が自然と跳ねてしまう
「……んん…っぅ」
波留が猇から受け取ったその水を喉に通すと、彼の唇がすっ離れていく
「っはぁ…。消毒と酔い止め。」
「…はぁ……?」
猇はそう言うと、驚きと寂しそうな表情の波留を見てニヤリと笑った
「…もう終わりにするか?」
意地悪そうに笑い真っ赤な顔の波留を焦らす様に猇の指が顔から離れていく
「…いじわる。」
そして、少し潤んだ目で猇に返すと波留は彼に上目遣いで誘う
「…もういっかい。」
「りょーかい。」
「…ん…んぅ…っ」
波留は猇から何度か口移しで水をもらい最後の方はただのキスになっていた
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